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生き方

人間関係はジェットコースター? 「自ら幸せを作れる人」の考え方

宇佐美百合子(作家、心理カウンセラー)

2022年07月12日 公開

 

思いがけない出来事はお化け屋敷

病気になると健康になりたいと願うように、私たちはコントラストを通してさまざまなことを学びます。お化け屋敷に入ったことがありますか? お化け屋敷から出たとたん、恐怖心から解放されてホッとしませんでしたか? 

もしかすると人間の無意識には、「あえて恐ろしい思いをして、日常の平穏をかみしめたい」という欲求があるのかもしれませんね。人生で思いがけない出来事にぶつかって動揺したときは、「お化け屋敷に飛び込んだようなもの」と考えてみましょう。

とにかく心が悲鳴を上げるような体験をしたときは、望まない体験の反対側にある真の望みに気づくチャンスなのです。真の望みは、人生で本当にかみしめたい自分の幸せです。それを叶えるために生まれてきたと言えるほど大切なものです。心の耳を澄ませば、それが何かきっとわかります。わかったら即、行動開始です。

 

幸せのありかはメリーゴーラウンド

メリーゴーラウンドに乗ると、自然に笑顔になります。そこで「楽しむのはあと回し」とは思いませんね。「今の時間を最高に楽しもう」と思うでしょう。

過去は記憶の中に、未来は予測の中にあります。感動や喜びを肌で感じられるのは〈今〉だけなのです。人生に〈今〉よりも大切なときはありません。過去ばかりを振り返ったり、まだ来てもいない、来るかもわからない未来にとらわれるよりも、今、〈いい気分〉になりましょう。

回転木馬に乗って上下しながら移り変わる景色を楽しむように、あるのが当たり前と思っている身の回りを新鮮な目で眺めてみてください。今あるものも、今一緒にいてくれる人も、少しも「あるのが当たり前ではない」ことに気づくと思います。

気づいてありがたいと思った心の中に幸せはあるのです。その喜びをいつも取りこぼさないようにして生きていきましょう。

 

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