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1日2分股関節を動かせば充分な理由

菅原洋平(作業療法士/ユークロニア㈱代表取締役社長)

2022年07月31日 公開 2024年12月16日 更新

 

言語化すると技術は高まる

運動を言語化することは、手続き記憶を宣言記憶に変換する作業です。手続き記憶とは、自転車の乗り方のように、言葉では説明ができないけれど体が勝手に動く記憶のことで、宣言記憶とは言葉で説明できる記憶のことです。

自転車の乗り方を口で説明するのは難しいですが、自分がどうやって乗っていたのか、何に気をつけているのかを言語化できると、次に自分が自転車に乗ったときも、そのポイントに気をつけるので、説明した本人の技術が上達します。

手続き記憶は省エネに便利な機能ですが、徐々に代償運動になってフォームが崩れていくことには気がつけません。宣言記憶で運動の精度を高めて、手続き記憶をアップデートし続けましょう。

 

「1日2分の股関節運動」がもたらす効果

筋力低下を防ぐには、どの程度の運動が必要なのでしょうか。

これを調べた実験では、1日に2分間あれば充分だという結果が出ています。注目すべきは、多くの筋肉に連結している股関節です。

腰の高さまでひざを上げる動きを、1秒間に1回のスピードで60回(60秒間)。スクワットを2秒かけて1回行い、1回ごとに2秒間休みながら10回(40秒間)。これで約2分間です。

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体を動かすことが「めんどくさい」と感じる理由

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