「誰からも嫌われない、友だちの多い人」が初めての炎上に困惑　シドニー石井さんの苦悩と思い

人気YouTubeチャンネル『僕らの別荘』のメンバーとして活躍するシドニー石井（石井航平）さん。令和ロマンの松井ケムリさんも擁する同チャンネルは登録者が36万人を超えてますます勢いに乗っています。そんななかで石井さんは個人チャンネル『友達1万人いるアホ』を開設。動画投稿前の段階からチャンネル登録者が急増するなど注目されていましたが、動画を公開すると誰もが予想もしなかった批判コメントが多く寄せられるといういわゆる”炎上状態”に。

誰もが予想しなかったこの事態。個人チャンネルのタイトル通り、「人から嫌われない、すぐに友達になれる、友達が驚くほど多い」と評されている石井さんにとっては、炎上という状況がにわかに受け入れられなかったそうです。他人から好かれる人が炎上を経験し、何をどう感じたのか。聞いてみました。（取材・吉澤恵理）

予想もしなかった炎上　批判コメントに悩んだ日々

『僕らの別荘』では、松井ケムリさん、てっせーさん、今野一輝さんと石井さんの4人で2021年に開設されし、現在では登録者は36万人にも上ります。僕らの別荘への愛が強いファンも多く、個人チャンネルを始めた石井さんに、考えもしなかったアンチコメントが殺到し、悩んだ日もありました。 
 
シドニー石井さん（以下、石井）「『別荘を裏切っている！』というようなコメントもありびっくりしました。そう感じるファンの方もいるんだなと痛感しました。個人チャンネルのスタッフは、撮影や編集など友人がすべて無償で協力してくれているんですが、その友人たちが批判されるのはより辛かったです。 
 
批判のコメントやDM（ダイレクトメッセージ）も多くいただきました。自分は心が強いと思ってましたが、他の人から批判されてこんなにも心にダメージがあるのだと初めて知りました。まるで水のなかにいるような動きを封じられるような感覚に襲われました。悩みました。

気付かされた大切なこと

これまでにない経験を経て、石井さんも自分自身を振り返りました。

石井「内省的な時間を過ごしました。寛容さが自分の良さだと思っていたが、それは適当さと表裏一体で、時に人の思いを踏み躙っていたことに気づきました。

“大切に思う人や一緒に何かをやりたい人がいるならその人の想いを踏まえた行動をしなければならない” そんな当たり前のことを分かっていたフリしていたように思います。

自分が何より大事なことは揺るがないが、だからこそ自分のために、色んな活動を応援してもらえるように向き合っていきたいと考えるようになりました」

 個人チャンネルの本当の目標

石井「その後、別荘のメンバーや周囲の友人たちが応援もあり、たくさんのアドバイスもくれました。そのおかげでで今は気持ちの面ではもう大丈夫です。 今は、個人チャンネルの登録者を増やし、スタッフたちに報酬を払えるように、みんなが僕のために割いてくれる時間や熱意に恩返ししていきたいと思ってます」

石井さんには個人チャンネルを成功させて叶えたい夢があるそうです。

石井「（今野）一輝と僕の将来やりたいことが近く、保護猫、保護犬を支援する活動をしたいと思ってます。一輝はずっと猫を飼っているし、僕は小さいころから犬を飼っていて、犬の介護も経験しています。

こういう仕事についた理由の一つは、影響力をもちたいという気持ちがあります。僕一人でできないことも、僕と一緒に手伝ってくれる人が多ければ、保護猫、保護犬のためにも何かできるようになるかもしれない、そう思っています」