前近代的な印象の「根回し」…こうすれば早く片付く!
2011年07月05日 公開 2022年12月22日 更新
スピードの時代だからこそ使うべきもの
と言っても、社内の根回しのために多くの時間や労力がとられるのは避けたいものです。そういった際に活用したいのがEメールです。
根回しをするような立場の相手はそのセクションでも中心的な役割をしている人でしょうから、できるだけ根回しのために相手の時間を割いてしまわないような気配りが必要です。このスピード時代に突然訪れていって長々と説明するのは嫌われます。
こういった点を考えると、最初はEメールで趣旨を送って後日意見を聞きに行くのが、相手に負担をかけない賢い根回しのやり方と言えるでしょう。
ただしその際、メールを送りっぱなしというのも相手の機嫌を損ねてしまう恐れがあります。そこで礼儀として、Eメールを送った旨、内線電話でも、相手のデスクに赴いてであっても、肉声で伝えるのがいいでしょう。
すき間こそ「情報収集&思考のベストタイム」
会議の終了から来客時間までの間の15分、書類作成作業が終わってから出張するまでの10分といったすき間時間は、どう活用するのが望ましいのでしょうか。また、出張中の移動時問なども、どう過ごすのがいいでしょうか。
会社にいる場合のすき間時間は「先送りしてきた『いつでもできる仕事』をいくつか処理する」ことに充てることも必要ですが、できればちょっとした情報収集や思考時間に充てたいものです。送られてきた手紙や社内回覧物を読んだり、インターネットで気になっていたことを調べたりといったものです。
また出張中の移動時間は、「仕事に関する本や雑誌を読む」「企画立案など思考の時間に充てる」などがあるでしょう。それらの際におすすめなのが、「思考ノート」を1冊持って、そこに思ったこと、考えたことを記していくことです。
例えば業界雑誌を読んで仕事に活かせそうなヒントがあったら書き留めておくといったようなことです。また、専門的な雑誌だと個人で購入するのはつらいこともあるでしょう。そういった時には、
・まず会社にいるすき間時間に、雑誌の目次を一通りコピーしておく
・同じくすき間時間に、コピーした目次を一覧し、関心のある記事を選び出し、その記事をコピーする
・移動時間に記事のコピーを読み、要点や感想・思いついたアイデアなどを思考ノートに記載する
このようにして、すき間時間・移動時間を情報収集・思考時間に充てるのが効率的です。特に移動中はアイデアが浮かびやすいと言われます。昔から「馬上・枕上・厠上」といって、馬の上(移動中)と寝床とトイレの中は、アイデアが浮かんでくる場所と言われます。