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「プチ断食」で疲れない身体を手に入れよう

西脇俊二(ハタイクリニック院長、精神科医)

2018年10月05日 公開 2024年12月16日 更新

重かった身体もスッキリ!消化力を上げる「プチ断食」

一度、平日でも休日でも、お昼にランチ抜きで過ごす「プチ断食」を実践してみましょう。これだけで、消化力が回復します。普段あまり空腹を感じないという人は、1食抜いて、夜に自然に空腹感がやってくるのを感じましょう。

注意点は、食事を抜いても、水分は必ず摂ること。理想は白湯ですが、いちいち白湯を作っていられない人は、常温のミネラルウォーターを飲みましょう。コーヒーやコーラなど、刺激の強いものはNGです。

プチ断食で空腹を感じられるようになったら、それを維持することも大切です。そのためには「空腹になるまで食べない」こと。毎日3回食事をすることよりも、空腹になってから食べるほうが、身体にとって自然です。お昼を食べると胃がもたれる人は、いっそ1日2食を定着させても構いません。

ただし、たべるタイミングは毎日できるだけ一定のほうが、消化力は上がります。お腹が空いてから食べるというスタイルだと不規則になりやすいので、自分の空腹の時間を観察して、ちょうどいい食事の時間を探してください。もちろん、適度な運動も、消化力UPに効果があります。早足で歩く、といったレベルでも結構です。

 

消化力が上がれば、糖質制限成功率がUPする

糖質が低い食物の中で、消化しやすい食べ物、しづらい食べ物を載せますので、参考にしてください。

《消化しやすい食べ物》
鶏肉、アスパラ、カリフラワー、ブロッコリー、白菜、セロリ、ホウレンソウ、小松菜、春菊、ルッコラなど

《消化しづらい食べ物》
牛肉、豚肉、魚、揚げ物、豆腐、ヨーグルト、チーズ、卵、ナッツ類、アボカドなど

こうしてプチ断食で消化力を上げると、「糖質制限の準備」が整います。多くの人は普段、糖たっぷりの生活をしているため、いきなり糖を抜けば力が出ないと感じることもあります。そうならないために、肉や魚をしっかり食べてもらうのですが、そこで消化力が低いと、たくさんの肉などを消化するのに苦労し、つらく感じるわけです。

プチ断食で消化力を上げたら、ぜひ本格的な糖質制限に挑戦し、ハードワークにも負けない身体、人生100年時代を健康に楽しく生きられる身体を手に入れてください。確実に成功したいなら、くれぐれも、「米だけ抜く」「野菜とフルーツはOK」などの自己流ルールを捨ててくださいね。

著者紹介

西脇俊二(にしわき・しゅんじ)

精神科医/ハタイクリニック院長

弘前大学医学部卒業。1991年、国立国際医療センター勤務、国立秩父学園医務課医長などを経て、2009年にハタイクリニックを開業。専門は、がん、代替医療、精神療法。テレビドラマ医事監修として、『相棒』『ATARU 』などを担当。メディア出演や雑誌への寄稿も多数。著書に、『免疫力UP 自律神経を整える 基礎代謝が高まる! 消化力』(ワニブックス)など。

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