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酒、薬物、ギャンブル…あらゆる依存症を経験した男性が「最後にハマったもの」



2020年09月23日 公開

アンディ・プディコム(臨床瞑想コンサルタント)、訳:満園真木

 

瞑想とは「何もしないこと」

瞑想は、一度もやったことのない人からしてみればなじみのないものであり、自分にはできないのではないかと心配になるのも無理はありません。けれども実際にやってみて、自分にもできることがわかれば、たいそうなことではなくなります。

ただ座って、10分間リラックスして静けさを楽しむだけのことです。たとえはじめのうちは心が千千に乱れていても、10分間座っていられるというだけで、毎回それができるという内なる自信になります。

トムにとって、これは過去にためしたどんな方法とも違っていました。彼は何年ものあいだ毎週セラピーに行くことに慣れていて、彼いわく、「仕事」は普通、毎週の診療中にされるものだというのです。

来週までに何かについて考えてくるよう言われることもありますが、ほとんどの場合、セラピーに行って幼少期からの問題について話すことが治療のすべてでした。「彼の問題を解決する」のはセラピストの責任だと彼は感じていました。

これを受けて私は、今回、責任はセラピストではなくトム自身にあると告げました。これは少々トムをひるませたようです。トムに責任があるなら、うまくいかなかった時に責められるのもトム自身ということになるからです。

瞑想で責められることはないとどれだけ説明しても、納得しないようでした。トムが瞑想に依存するようになったという言い方は適当ではないでしょうが、彼はまれに見るほど熱心かつまじめに瞑想に取り組みました。

なんらかの物質への依存が、瞑想で味わえる気分への依存にとってかわっただけなのでしょうか。そうかもしれませんが、それだけではないように見えました。それに、どうせ何かに依存するなら、瞑想以上にためになるものは思いつきません。

依存の問題への対策として、来院を毎週から隔週にし、さらには月1回にすることについても話しあいました。これはトムにとって大きなステップでした。自分の心と体の健康に対する責任を自分で負うということであり、うまくいかないからといって誰かを責めることはできないからです。

彼は今でも、何かにつまずいたり、助言が必要な時には連絡してきますが、たいていはただ座り、自分の心や生活を観察することに満足しています。いくつかの自助グループには今でも顔を出しているものの、もうただ助けてもらうのではなく、誰かの助けになれると感じているそうです。



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