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仕事の中で上手に休む、手抜きの仕方とは?

2018年01月11日 公開

<連載>MBA医師が教える 40代からの「疲れリセット」術(5) 裴 英洙

仕事&集中力をうまく配分する「戦略的手抜き」で、効率良く休息を取る

40歳前後になると出てくる「疲れがなかなか取れない」「若い頃のように働けない」という悩み。仕事のパフォーマンスを下げないために、きちんとした休みを取ることは必須。第5回のテーマは「休息」。医師であり、コンサルタントとしても活躍する裴英洙氏に、頭と身体を効果的に休める休息法についてうかがった。

 

休息の質を高める能力の配分のコツとは?

「休息」というと、仕事の合間の休憩や週末など「仕事をしない時間」をイメージする方が多いでしょう。しかし、休息の概念をこれだけに限定すると、40代ビジネスマンが「しっかり休む」ことはほぼ不可能です。

 なぜなら、言うまでもなく、この年代の人は総じて多忙だからです。多くの人はプレイングマネージャーであり、自分の業務と部下の管理を並行して行なっているでしょう。しかも、日々のタスクは常に同時多発的に、息つく間もなく発生するものです。その中で溜まった疲労は、休憩時間や休日だけで取り除けるものではありません。

 そこで、今回は「休息」を大きく捉えて「仕事をしながら上手に休む方法」を考えたいと思います。連載第1回で「40代からは『戦略的手抜き』が必要」と述べましたが、これからお話しするのはその具体的な方法です。

 それはひと言で言うと、「能力のアロケーション(配分)」。力の「出しどころ」と「抜きどころ」を決め、1日の中にうまく配分することです。

 それにはまず、仕事の優先順位を見極めることが不可欠です。

 有能なビジネスマンは、迅速かつ正確に優先順位を決められるもの。対して、判断の精度が弱い人はスタートが遅れたり、とりあえず発生した順に着手してしまったり、想定外の案件に混乱したりする中で、時間と体力を浪費してしまいます。

 こんな人は、トレーニングとして「優先順位の点数化」の習慣を持つことをお勧めします。抱えているタスクを列挙し、重要度を計算してみましょう。

 基準は「ヒト」「モノ」「カネ」「時間」、いわゆる経営資源の4要素。タスクごとにその4要素を照らし合わせ、不要なら0点、そこそこ必要なら1点、絶対に必要なら2点、と点数をつけて加算すると、得点の多いものほど重要度が高いとわかります。

 この方法に慣れてくると、書き出さなくても頭の中で即座に計算できるようになります。こうして判断力を鍛えることから、まずは始めてみましょう。

 では、こうして順位をつけたタスク群を1日の中にどう配分すれば良いでしょうか。当然、最初は最上位のものを手がけるのが正解です。

 英国海軍の教えにも、「洗うなら大きな皿から」という言葉があります。最初に大きな仕事・厄介な仕事から片づけるべし、という考え方です。

 そうすることで、いわゆる「不測の事態」に対応しやすくなります。突然予期しない仕事が舞い込むシーンはビジネスにつきものですが、そのときまだ「大皿」にまったく手をつけていないとなると、難しい仕事を並行で抱えて多大な消耗を強いられることになるでしょう。

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著者紹介

裴 英洙(はい・えいしゅ)

ハイズ〔株〕代表取締役社長/医師/医学博士/MBA

1972年、奈良県生まれ。金沢大学医学部卒業後、金沢大学第一外科に勤務。医師として働きながら、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)を首席修了。ビジネス・スクール在学中に、医療機関再生コンサルティング会社を設立。現在も医師として臨床業務をしつつ、医療機関経営に関するアドバイスを行なう。著書に、『一流の睡眠「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』(ダイヤモンド社)など。

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