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社会人のための「資格試験勉強」の計画の立て方

2018年07月19日 公開
2023年03月14日 更新

鬼頭政人(資格スクエア代表)

 

インプットよりもアウトプットに比重を

 もちろん、資格試験勉強では、テキストを読んでインプットすることが欠かせません。

 しかし、より重点を置くべきは、アウトプット。すなわち、過去問を解くことです。

 読めば理解できる英文でも、自分で書こうとすると書けない、という経験をしたことのある人は多いでしょう。

 それと同様に、テキストを読んで理解できたからといって、問題に答えられるわけではありません。

 ですから、テキストを読むインプットよりも、アウトプットの練習を重ねることのほうが重要。

 過去問は、実力を試すために解くものではなく、試験の範囲を知り、その範囲について、求められている程度まで理解を深めるために解くのです。

 他の方法としては、人に説明することもアウトプットになります。

 同じ資格試験を目指して勉強している仲間がいれば、お互いに相手の先生になった気持ちで、教えあうといいでしょう。

 独学の場合でも、誰かに教えるつもりで文章を書いたり、口に出して解説してみたりすると、効果的です。

 

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著者紹介

鬼頭政人(きとう・まさと)

資格スクエア代表

1981年生まれ。開成中学、開成高校を経て、現役で東京大学文科Ⅰ類(法学部)に合格。卒業後は慶應義塾大学法科大学院に進学し、在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て、都内法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を支援したいとの思いから投資ファンドに勤務した後、2013年、資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業。著書に『資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法』(大和書房)など。

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