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デザインに大切なことはすべて、ウガンダのマンションから教わった(ウガンダ)

2019年01月09日 公開

<連載>世界の「残念な」ビジネスマンたち(41)石澤義裕(デザイナー)

「カンパラの南青山」にて

ウガンダ
バイクタクシー。安全の保証はありませんが、50円も払うと3kmくらい走ってくれます。ところで澤村とは?

軽キャンパーで大陸横断をしている、そうとう暇な夫婦ものです。

アフリカで3回目の正月を迎えました。

ウガンダの首都カンパラで、出来立てホヤホヤの新築マンションに民泊しています。

こちらでは、高層マンションと呼ばれかねない地上8階地下2階の大型物件。丘の上にそびえ建ち、一般市民を見下ろす王様的眺望。そうとう天気が良い日にサンコンさんの視力を持ってすれば南にビクトリア湖を望み、一番人気のショッピングモールが徒歩圏ですから、カンパラの南青山的ロケーションです。

お値段は、110平米の3LDKで1,500万円。

ウガンダ人の年収を30万円とすると、50年分。

末代まで祟りそうなローンに降り積もる利子をプラスすると、支払いが終わるのは22世紀の中頃です。

 

シャビーな入口を抜けるとそこに「謎の柱」が

一族郎党でローン地獄に陥りかねない、死ぬより勇気のいるお買い物ですが、残念ながらクオリティにリスペクトが感じられません。

費用対効果ならぬ、勇気対効果が悪いです。

100年ローンを組むというのに、悲しすぎる1階正面の入り口。昭和のアパートに毛が生えたようなお粗末なアルミドアです。

泣きたくなるほど貧乏くさいドアを開けると、まっすぐ伸びた廊下の真ん中に、設計ミスとしか思えない不自然な柱。

You、どうしてここに?って感じで立ちふさがります。

構造計算上必要不可欠な柱であるにしても、良心的な建築家ならプライド的に残さないであろう邪魔くささです。

また、どういうわけかエレベーターのまわりにだけタイルがなく、うす汚れたコンクリートがむき出し。試し塗りしたようなペンキの痕が散在。新居なんだか廃墟なんだかわからなくなるミラクルな空間もまた、ミゼラブルです。

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「デザインとは何か?」を問いかけるエレベーター >



著者紹介

石澤義裕(いしざわ・よしひろ)

デザイナー

1965年、北海道旭川市生まれ。札幌で育ち、東京で大人になる。新宿にてデザイナーとして活動後、2005年4月より夫婦で世界一周中。生活費を稼ぎながら旅を続ける、ワーキング・パッカー。

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