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航空会社のJALが2017年からワーケーションを導入してみて「起こったこと」

2021年08月03日 公開

東原祥匡(JAL人財本部人財戦略部アシスタントマネジャー)

東原祥匡氏

2017年からワーケーションを制度として取り入れているJAL。休暇を取りやすくするための制度だったが、やってみると他にも様々な効果があることを実感しているという。ワーケーション導入のメリットをうかがった。

 

ワーケーションを利用して2週間の海外旅行へ

東原祥匡氏

当社は2017年度からワーケーションを導入しています。休暇取得を促進できるような取り組みを模索する中でワーケーションの存在を知り、働き方改革の一環として取り入れました。

特にデスクワークの職種では、予定していた休暇の間に仕事が入ってしまい、長期休暇が分断されてしまうことがあります。そのような場合、休暇中の部分的な勤務を認めることで、休暇の予定そのものが0にはならないようにするセーフティーネットという位置づけでスタートさせました。

ワーケーションを利用することで、コロナ前の話にはなりますが、「社会人になって初めて2週間の海外旅行に行くことができた」という社員もいます。

新卒に向けた採用説明会などでは、よく「就職すると長期の旅行に行きにくくなるから、今のうちに行っておくといい」というアドバイスが聞かれますが、人生100年時代、それでは悲しすぎます。社会人になってもそうした機会を持ちやすくなるのは、ワーケーションの大きなメリットです。

「平日を絡めて宿泊することができるので、これまでは土日の1泊2日でしか行けなかった旅行先に、3泊4日くらいで行けるようになった」など、こまめに活用して自身のモチベーションの維持・向上に役立てているという声もあがっています。

 

ワーケーションで早期割引を利用可能に

東原祥匡氏

また、ワーケーションの制度ができたことによって先の予定が立てやすくなり、旅行の回数が増え、多くの土地を訪れることができるようになったという声もあります。

予約が早ければ早期割引でプランを利用できますし、移動日を大型連休などから数日ずらすだけでも旅行の費用は安くなります。浮いた費用でもう一回旅行に行けたりもします。行きたいところに行きやすくなれば、旅行先の地域の関係人口、交流人口の増加、日本全体の活性化にもつながります。

「ワーケーションを取っている社員はよくても、残って仕事している社員にしわ寄せが来ているのでは?」と思われるかもしれませんが、実はオフィスに残る社員からも仕事がしやすいという声があがっています。

特に管理職がワーケーションを取っている場合、仕事に充てる日時を事前に共有しておくことで、チームのメンバーも連絡を取る時間を決めておけるなど、業務のスケジュールが立てやすくなったと言います。労務管理という観点からもメリットの多い施策と言えるでしょう。

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「実証事業への参画」で深まったワーケーションの利点 >

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