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生き方

「幸福な人生を送る人」が日常で大事にする2つの行動とは?

井上裕之(歯学博士)

2023年12月22日 公開 2024年12月16日 更新

幸福な人生を送るには、日々どんなことを心掛けるべきなのでしょうか? 歯学博士や、コーチ、セラピストなどマルチに活躍し、これまで6万人の以上の悩みに接してきた井上裕之さんが「幸福になるための習慣」を紹介します。

※本稿は、井上裕之著「なぜかすべてうまくいく 1%の人だけが実行している45の習慣」(PHP文庫)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

自分のなかにある「幸福になる力」に気づく

心が変われば   行動が変わる
行動が変われば  習慣が変わる
習慣が変われば  人格が変わる
人格が変われば  運命が変わる
運命が変われば  人生が変わる

この流れは、人の生き方の奥底に流れている法則なのです。この法則を動かし、流れを進めていく力を、私は「幸福になる力」と呼んでいます。

「幸福になる力」は潜在意識と呼ばれることもあります。

「我、思う故に我あり」というデカルトの言葉が伝えているように、人は、「自分は自分である」と意識したとき、初めて自己の存在を認識します。

潜在意識はそうした顕在意識と呼ばれる意識とは異なるもので、潜在意識と呼ばれながら、意識でさえもなく、実際は途方もないエネルギーの源泉です。自分を生かす力、生きる力の源だと考えてもよいでしょう。

このエネルギーを「幸福になる力」と呼ぶのは、この力を思いどおりに動かせるようになると、願いどおりの幸福を実現できるようになるからです。

潜在意識は無限の可能性を秘めた力、無限のエネルギー源です。自分のなかに「幸福になる力」があることにまず気づく。その瞬間に、あなたの人生は幸せに向かって動き出します。

 

自分のミッションをはっきりつかむ

「幸福になる力」=潜在意識をどんなふうに動かしていくかは、自分で決めなければいけません。幸せには決まった形がないからです。

私は治療を終え、患者さんが笑顔を取り戻していく様子を見るとき、いちばんの幸福を感じますし、知り合いの編集者は手掛けた本が出来上がり、書店に並んでいるのを見るとき、幸福を感じると笑います。

食事を作って、好きな人の帰りを待っている時間が幸せだという人もいるでしょうし、ガーデニングが趣味で、イメージどおりの花を咲かせたときが最高! という人もいるでしょう。

自分はどうなりたいのか。どうなったときに、いちばん幸せを感じるのか。どんな人生を生きたいのか。何のために生きたいのか。目的意識をはっきり持つことが大事です。

目的意識がグラついていると、「幸福になる力」はどの方向に向かって働けばいいのか分かりません。

生きる目的。私はそれを「ミッション」と呼んでいます。

辞書には、ミッションは「任務」「使命」と説明されています。これはちょっと重い。私はミッションとはもっとシンプルなものだと考えています。

「自分はどんな状態だといちばん心地よいだろう。その状態を目指すこと。それが自分のミッションではないか」

私自身は、「どんな場合も後悔しないこと」をミッションにしています。

これを聞くと、拍子抜けしたような表情を浮かべる人がよくいます。ミッションとは、たとえば、「世界平和に貢献する」とか「科学者になって科学の進歩に寄与する」というような、みなが尊敬の目を向ける、そんな目標をいうのだと思い込んでいる人が多いようなのです。

実は私も数年前まで、「歯科医療を通じて、一人でも多くの患者さんの健康に貢献し、口腔衛生の進歩に貢献すること」が自分のミッションだと思い込んでいました。

「どんな場合も後悔しないこと」という現在のミッションを聞いて、崇高なミッションからトーンダウンしたと思う人もあるかもしれません。

しかし、「どんな場合も後悔しないこと」というミッションは、歯科医療で患者さんや社会に貢献することもカバーできるのです。この変化を私自身は「一段、進化した」ととらえていて、大いに満足しています。

「あなたの笑顔、ステキですね」と言われるような生き方をしたいとか、「あなたと一緒にいるとほっとします」と言われるような生き方を目指すのも立派なミッションです。

大事なのは何になりたいかということよりも、自分はどんなときに幸福を感じるか。それをつかめた瞬間から、あなたのなかの「幸福になる力」はその方向に向かって動き出します。

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「最高の笑顔」を練習する

著者紹介

井上裕之(いのうえ・ひろゆき)

歯学博士/経営学博士

医療法人社団いのうえ歯科医院理事長。東京歯科大学大学院修了後、ニューヨーク大学に留学。国内外で研鑽を積み、故郷の北海道・帯広で開業。『たった“ひと言”の影響力』(フォレスト出版)、『好かれる人がやっている 人を惹きつける習慣』(すばる舎)など、著書を86冊出版。累計140万部を突破。

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