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“爪とぎ”するのはどんな時? 猫の不思議な生態

猫びより編集部

2024年03月26日 公開

身近な存在ゆえに意外に知っているようで知らない、猫の生態。あなたはいくつ知っていますか? 猫って実はこんな生き物なんです。

※本稿は『はじめての猫とのしあわせな暮らし方』(日東書院本社)より、内容を一部抜粋・編集したものです

 

小さなハンター

猫はライオンやトラなど、大型のネコ科動物と同じく肉食動物。ネズミやウサギなどの小動物や、鳥や昆虫を食べます(ネズミなら1日に10匹程度食べるといわれています)。

ペットフードが充実している昨今ではネズミなどを主食にする猫は少なくなりましたが、「体のしくみ・習性・遊び」など、あらゆる面で待ち伏せ型のハンターとしての優れた能力は未だ健在なのです。

 

キレイ好き

猫はとてもキレイ好き。自分で毛繕いもできる上、トイレの後始末にも余念がありません。砂かけを念入りにした後は自分でお尻も舐めてキレイにするのは猫ならでは。

身の回りを常に清潔に保つことを心がけているのは、猫が自分のニオイで獲物に気づかれないようにするためのハンターの心得です。トイレも掃除を怠るとしなくなってしまうこともあるので要注意。

 

よく寝ます

語源は「寝子」という説もあるぐらい、1日の大半を寝て過ごします。平均睡眠時間は16~18時間。それも、一度食べて十分な栄養補給ができたらあとは体力を温存した方が効率的という肉食動物ならでは。

ただ、完全に熟睡しているのはわずか4時間程度であとはうたた寝(レム睡眠)状態。猫が夜から明け方にかけて急に興奮して走り回る時間帯はネズミの活動時間と重なるといわれています。

 

好奇心旺盛? 臆病?

子猫は何にでも興味津々でまるで好奇心のかたまり。しかし、どんな猫もみんな好奇心旺盛でフレンドリーというわけではありません。成長につれ生きる上で欠かせない「警戒心」が芽生えると、この両者のバランスで性格が決まるからです。

この割合は猫によって違うので、物怖じしないアイドル猫がいたり、飼い主以外に姿を見せない内弁慶がいたり、性格は猫の柄のように多様なのです。

 

高い・暗い・狭いが大好き

すべて祖先から受け継いだハンターの名残り。かつては高い木の上から方々を見渡して獲物を探したり、砂漠の中にある岩や木の洞うろなどのわずかな隙間を寝床にしていたため。それゆえ、今でも家の中を見渡せる家具の上や暗くて狭い押入れなど、思いもよらない場所が猫にとっては落ち着ける安全地帯なのです。

 

ひとりだって平気

群れで集団行動する犬と違い猫は単独で狩りをするため、ボスも社会的順位も必要としません。いたってマイペース、日中ひとりで留守番するのも問題ありません。

ただ単独行動ゆえにテリトリーをとても大事にします。普段から見回りを欠かさず、あちこちでせっせと爪とぎやスリスリ、オスは尿スプレーをするのはニオイを付けて自分の縄張りを主張するためなのです。これをマーキング行動といいます。

 

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