日本はランクインしている? トップ4を独占した国は?「世界のグルメ都市」ランキング
2026年08月11日 公開
世界のどの都市が、食通たちの心を最も惹きつけるグルメタウンなのか――。
クロアチア発のグルメデータベース「TasteAtlas」が、世界中の料理評価をもとにした最新ランキング「Best Cities to Try Local Food」を発表しました。実際に現地で味わった人々のレビューを集計したこのランキングは、世界の食文化の現在地を映す指標として毎年注目されています。今回は、その結果とランキングから見える興味深い傾向を紹介します。
TasteAtlasとは?
クロアチア発のグルメプラットフォームで、数万種類の伝統料理に対する数十万件の評価を収集し、「料理」「都市」「地域」を対象に評価・ランキングするデータベースです。
TasteAtlas Awards 2024/25で発表された「100 Best Food Cities」(グルメ都市ランキング)は、データベースに登録されている15,478種類の食品に対する477,287件の評価を分析し、算定されています。
グルメ都市ランキング
1位 ナポリ(☆5)
食べるべき料理:ピッツァ・マルゲリータ (4.6) 、 スフォリアテッラ (4.3)
2位 ミラノ(☆4.96)
食べるべき料理:リゾット・アッラ・ミラネーゼ (4.3) 、 コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ<ミラノ風コートレット>(4.2)
3位 ボローニャ(☆4.94)
食べるべき料理:タリアテッレ・アル・ラグー・アッラ・ボローニャ<ボロネーゼ> (4.5) 、 トルテッリーニ・イン・ブロード (4.1)
4位 フィレンツェ(☆4.83)
食べるべき料理:ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ<牛肉のTボーンステーキ> (4.5) 、 リボリータ (4)
5位 ムンバイ(☆4.81)
食べるべき料理:ベルプリ (4) 、 パウ・バジ (4.3)
6位 ローマ(☆4.79)
食べるべき料理:カルボナーラ (4.5) 、 カチョ・エ・ペペ (4.5)
7位 パリ(☆4.78)
食べるべき料理:フォアグラ (3.9) 、 タルタルステーキ (4.2)
8位 ウィーン(☆4.77)
ヴィーナー・シュニッツェル (4.3) 、 ターフェルシュピッツ (4)
9位 トリノ(☆4.76)
ヴィテッロ・トンナート (4.2) 、 アニョロッティ (4.5)
10位 大阪(☆4.74)
しゃぶしゃぶ (4.3) 、 大阪風お好み焼き (4.1)
※各項目の下には、最も評価の高い食品がリストアップされています。
イタリアの圧倒的な存在感
ランキング上位にはナポリやローマ、ボローニャなど、イタリアの都市がずらり。驚くべきことに、トップ10のうち6都市をイタリアが占めています。
ピッツァ・マルゲリータやカルボナーラ、ラザニアなどの料理が高い評価を受け、レストランの質やシェフの技術力も評価の一因となっています。
イタリア料理は、シンプルながらも素材の味を最大限に引き出す調理法、そして家庭料理として世界中で親しまれている普遍的な魅力を持っています。
世界三大料理といえばフランス、トルコ、中国ですが、今や世界中の食通の心を最も惹きつけているのはイタリア料理と言っていいのかもしれません。
各都市の食べるべき料理として、マルゲリータやリゾットなど、日本でも人気のメニューが挙げられています。1位のナポリは「ピッツァ発祥の地」として知られており、マルゲリータはその中でも最もシンプルかつ奥深い逸品です。
イタリアンは日本人にとっても親しみのある料理であるものの、中には初めて耳にするものも多く挙げられています。
・スフォリアテッラ(ナポリ)
パイ生地のような食感の焼き菓子で、カスタードクリームやブラックチェリーが詰められた甘い一品。
・トルテッリーニ・イン・ブロード(ボローニャ)
肉を詰めた小さなパスタを黄金色のスープで煮込んだ郷土料理。
・リボリータ(フィレンツェ)
玉ねぎ、ニンジン、キャベツなど冬によく食べられる野菜とインゲン豆、固くなったパンを煮込んだスープ。
・ヴィテッロ・トンナート(トリノ)
白ワインに漬け込んで柔らかく煮た子牛肉をまろやかなマグロ、アンチョビ、ケッパーのソースで味付けしたメインディッシュ。
・アニョロッティ(トリノ)
一口サイズの生地に、クリーミーなチーズ、肉、または野菜の詰め物を詰めた、ふっくらとした食感のパスタ。
日本人にとっても馴染み深いイタリア料理でも、まだまだ知らない料理がたくさんあるのですね。
イタリアが独占状態の中で奮闘した国々
イタリアがトップを独占するなかで奮闘したのがインドです。インドといえば、ほとんどの日本人はカレーを思い浮かべるでしょう。しかし、レビューによればそうではありません。
・ベルプリ
インド全土のカフェや屋台でよく提供される風味豊かな軽食。パフライス(ポン菓子)、砕いたナッツ、ジャガイモ、玉ねぎ、唐辛子を混ぜて、タマリンドソースをかけたもの。
・パウ・バジ
野菜カレーに、パウと呼ばれる柔らかいロールパンを添えたもの。もともとはムンバイの繊維工場の労働者たちが手軽に食べていた食事。
8位にランクインしたウィーンの料理も、日本では馴染みのない料理です。
・ヴィーナー・シュニッツェル
オーストリア料理の最も有名な料理の1つ。仔牛肉を薄く叩き、パン粉をつけて揚げたカツレツ。伝統的にはコケモモジャム、レモンのくし切り、バターを塗ったパセリポテト、シンプルなポテトサラダ、またはフライドポテトを添えて提供される。
・ターフェルシュピッツ
牛肉を根菜と一緒にじっくりと煮込む料理。通常は、ジャガイモ、ニンジン、リンゴ、ホースラディッシュ、チャイブのクリーミーなソースが添えられる。元オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の好物だったことでも知られる。
大阪も健闘
日本からは大阪がトップ10入りを果たしました。粉もん文化や食べ歩き文化が海外の食通には強く印象づけられており、「庶民的ながら奥深い料理」が高評価の理由とされています。
・しゃぶしゃぶ
しゃぶしゃぶが大阪発祥の料理だということは、意外にも知られていない事実かもしれません。戦後、大阪・北新地に本店を構える老舗「永楽町スエヒロ本店」でしゃぶしゃぶが考案され、瞬く間に大人気メニューへと変貌を遂げました。
・お好み焼き
"Savory pancake loaded with cabbage...must‑try dish"(キャベツがたっぷり入った塩味のパンケーキ)と紹介される、大阪を代表する庶民派グルメ。
ちなみに、日本の他の都市は、17位に京都、25位に東京、78位に札幌がランクインしました。