なぜかすべてうまくいく“1%の人”だけが実行している習慣
2013年11月22日 公開 2023年01月11日 更新
[仕事]
うまくいっている1%の人は、自分の苦手な仕事は引き受けない
うまくいっていない99%の人は、苦手な仕事でも引き受けてしまう
どんな工夫しても楽しくなりそうもない仕事、イヤだなあと思うような仕事はできれば断るほうがいい、と私は考えています。苦手なこと、嫌いなこと、したくないこと、つまり、思いか拒絶することはしないほうがよい結果になることが多いからです。
人は困難を乗り越えて成長していく。これも1つの考え方です。したくないことを拒んでいるようでは成長できないという考え方もあるでしょう。
人がイヤがることを率先して引き受けてきたという人もいるかもしれません。
その結果、胸を張ることができる。それは素晴らしい成果だと思います。
しかし、現実的には、気が向かない仕事を引き受けても、うまくいかないことのほうが多いもの。初めに「気が向かないな」「できればやりたくない」と思ったことが、自分にブロックをかけてしまうからでしょう。
私は、心が拒むことはできるだけ「しない」ようにしています。その代わり、得意なこと、好きなこと、したいことは強い思いで選び取り、自分が持つ最大のエネルギーと時間を注いで、すべてを賭ける意気込みで取り組んでいます。
すると気持ちがどんどんのってきて、自分の最大がどんどん拡がり、自分でもびっくりするような成果に導かれることが多いのです。
「先生は経営者で、組織のトップにいらっしゃるから、それができるのではないでしょうか。 普通の人は、上司や取引先から指示されたら、これは嫌いだ、苦手だからできません、なんて言えないのです」
私も、クリニックを開業する前は勤務医でしたから、そう言いたい気持ちも分かるつもりです。
でも、本当にそうでしょうか。思い込みではないでしょうか。
何人ものスタッフを持つ経験から言うと、何かを依頼したときに、「すみません。私はそれはあまり得意ではないので」と言うスタッフを、むしろ信頼することもよくあるのです。
苦手だという自覚もなく、指示されたことに、ただ、「はい、はい」と従う人は自分を分かっていないうえに、自分なりの工夫や努力が見られないことが多く、よい結果が出ないことが多いからです。
得手・不得手、何が好きか嫌いかは自分がいちばんよく知っています。その苦手や不得手を隠さない。その潔さ、勇気がよい結果を招くことに繋がることもまれではありません。
「NO」と言うときには、「私は○○は大得意です。私に○○を任せてください」と、一方で積極的な自己アピールをするとよいでしょう。
素直な「NO」、本音の「NO」には誰も反感を抱きません。「NO」と言える勇気がかえって好感を引き寄せることもあるものです。
★1%の人になるために―― 自分の苦手は率直に伝える
<書籍紹介>
1%の人だけが実行している45の習慣
人生がうまくいく人、いかない人の差とは何か──。セラピストとしても活躍する歯科医が6万件の人生相談を経てたどりついた結論とは?
<著者紹介>
井上裕之
(いのうえ・ひろゆき)
歯学博士、経営学博士、コーチ、セラピスト、経営コンサルタント、医療法人社団いのうえ歯科医院理事長
島根大学医学部臨床教授、東京歯科大学非常勤講師、北海道医療大学非常勤講師、ブカレスト大学医学部客員講師、インディアナ大学歯学部客員講師、ニューヨーク大学歯学部インプラントプログラムリーダー、ICOI国際インプラント学会Diplomate、日本コンサルタント協会認定パートナーコンサルタント
1963年、北海道生まれ、東京歯科大学大学院修了。歯科医師として世界レベルの治療を提供するために、ニューヨーク大学をはじめ、海外で世界レベルの技術を取得。6万人以上のカウンセリング経験を生かした、患者との細やかな対話を重視する治療方針も国内外で広く支持されている。また、医療に関することだけでなく、世界中のさまざまな自己啓発、経営プログラムなどを学びつづける。現在はセミナー講師としても全回を飛び回り、会場は常に満員となり、2012年8月には日本青年館で1,000名の講演を成功させる。
著者としてのデビュー作である 『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)はまたたく間に10万部を突破し、話題になる。『30代でやるべきこと、やってはいけないこと』(フォレスト出版)は、シリーズ20万部を突破。他に『「学び」を「お金」に変える技術』(かんき出版)、『後悔しない人生を送るたった1つの方法』(中経出版)、『がんばり屋さんのための、心の整理術』(サンクチュアリ出版)もベストセラーに。著書累計は85万部を突破した。最新作は『価値ある生き方』(大和書房)。