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“イライラさせてしまう人”にならないための「好感の持てる話し方」

日本マナー・プロトコール協会

2011年04月05日 公開 2024年12月16日 更新

国際化が進む今日、生活やビジネス、国際交流の場などにおいて必要不可欠となってきたマナー。本稿では、日本航空や全日空などでの研修実績のある“マナーの権威”日本マナー・プロトコール協会が、社会人として基本になる話し方・聴き方を紹介する。

※本稿は、日本マナー・プロトコール協会著『改訂版「さすが!」といわせる大人のマナー講座』より一部抜粋・編集したものです。

 

きちんと伝わる「話し方」

スムーズに意思の疎通をはかるためには、相手の話を十分に聴いたり、自分の意思を相手に的確に伝えることが大切で、話し方と聴き方がたいへん重要になります。上手な話し方のポイントは以下の通りです。

 

1.要点をまとめる

自分の意思を相手に的確に伝えるには、まず自分自身が話す内容を理解していなくてはなりません。頭の中で要点を整理し、まとめてから話す習慣を身につけましょう。

 

2.結論から話す

小説などでは、起承転結があって結論を後回しにしますが、相手にわかりやすく話すためには「はじめに結論ありき」です。具体的には「○○の件ですが、××という結論になりました。理由は二つありますが、一つは......」などと話します。

また、一文が長かったり、専門用語や略語、カタカナ言葉、流行語などを多用すると内容が伝わりにくくなるので避けましょう。また、他人の受け売りや知ったかぶり、必要以上に誉めすぎるのも不快な印象につながります。

 

3.アイコンタクト

相手の目や顔の表情を見れば、内容が理解されているかどうかの判断がつきます。あまり凝視せず圧迫感を与えない程度に相手の目を見るようにすることで、誠意を持って話している印象になります。

 

4.正しい表現を使う

形容詞や修飾語が不適切だったり、現在形と過去形が混同していたり、若者言葉だったり、正しい敬語が使えないのは社会人として恥ずべきことです。

 

5.相手の立場になって話す

言葉の受け取り方は人によって違うので、年齢・性別・職業など、相手の立場に立って話しましょう。無神経なたとえや表現は相手を傷つけたり、人間性を疑われるので厳禁です。

例えば「ケチ」は「倹約家」、「背の低い人」は「小柄な人」などと言い換えます。また、人にはそれぞれの考え方があるものです。自分の価値観を押しつけないように注意しましょう。

言葉遣いや話し方は、話し手の知識や教養、品性を如実に表すものです。常に適切かつ丁寧な言葉遣いと、ポイントを絞った、わかりやすい話し方を心がけましょう。

また、語彙が豊富であったり、さまざまな表現ができることは感性の豊かさや教養の高さを示します。マニュアル対応が嫌われるのは、こうした個人の感性が感じられないからです。相手や状況によって言い方を変えるように工夫してみましょう。

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相手に寄り添う「聴き方」

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