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歴史街道2011年9月号書評から

『歴史街道』編集部

2011年08月05日 公開 2022年09月15日 更新

『アメリカが畏怖した日本――真実の日米関係史』

渡部昇一 著
PHP新書/735円(税込)
今こそ、正しい歴史観を身につけよ!
 あの戦争はなぜ起きたのか。その根底にはアメリカの騎士道精神の欠如と、日本に対する潜在的畏怖があった。現代を代表する知の巨人が、揺ぎない史観に基づき日米関係史の実相を浮き彫りにする。弊誌連載「真実の日米衝突史」、待望の書籍化!(村)

『銀の島』

山本兼一 著
朝日新聞出版/1,995円(税込)
驚天動地の戦国時代活劇!
 フランシスコ・ザビエルが日本にもたらしたのはキリスト教だけではない。同時に日本に潜入した男はポルトガル国王の密命を帯びていた。狙いは石見の銀。ザビエルに叛旗を翻した男と倭寇の海賊王が日本を守るために闘う様には爽快感が漂う。(後)

『蒼海に消ゆ』

門田隆将 著
集英社/1,680円(税込)
ある特攻隊員の、知られざる生涯
 多くの特攻隊員が散華した先の大戦。その一人に、日系アメリカ人松藤大治がいた。彼はなぜ、敢えて日本国籍を選び、零戦に乗り込んだのか...。松藤の生涯を通じ、「日本人として生きる」ことの意味を静かに問いかける歴史ノンフィクション。(水)

『将軍側近 柳沢吉保』

福留真紀 著
新潮新書/735円(税込)
「かっこいい悪役」の意外な正体
 ドラマでは二枚目俳優が演じ、権力と金を求めた悪徳政治家として描かれる柳沢吉保。だが、丹念に史料を読み解くと、拍子抜けするほど慎み深い人物像が浮かび上がる。「かっこいい悪役」像を求められた吉保の忸怩たる思いが偲ばれる。(佐)

歴史街道 2011年9月号

 「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。

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