なんでもすぐ仕切りたがる、自称「リーダー」な人
やたらと指図しますけど、何様のつもり?
E子さんは、なにかと仕切りたがる「自称」リーダー。
「来月どこか行きたいね」
などと話していると、すぐに話に入ってきては、
「今度の幹事は、○○さんね」
「じゃあ、△△さん、パンフレット集めてきてよ」
などなど、仕切り始めます。
仲間内では「あの人といると疲れる」「すぐに命令してさ、何様のつもり?」
と、うっとうしがられ始めています。
E子さんのようなタイプの人は、「私がやらなくちゃ、話がまとまらない」という正義感と責任感から仕切っていることが多く、もちろん、悪気などはありません。
そして、実際に旅行が実現すると、「やっぱり私がまとめたのがよかったのよ」と、その「仕事ぶり」に満足していたりします。
こういうタイプの人は、「リーダーぶって、偉そうにしないでよ」などと言われると、拗ねて、その後、手のひらを返したように非協力的になったり、攻撃的になったりします。
それよりも、
「さすがね。やっぱりあなたがいてくれると助かるわ。じゃあ、集金のまとめ役をお願いできると、助かるんだけど」
と、活躍できる舞台を限定して提供し、せっせと働いてもらうとうまくおさまるでしょう。
「あなたにお願いしたいことがあるんだけど」と下手に出て持ち上げるのが、この手の人をうまく動かすコツです。
うまくおだてて、限られた役割でせっせと働いてもらいましょう。
「でも」「だけど」と、必ず横やりを入れる人
反対するんだったら、別のアイデア出してくれよ
グループで話し合っているときに、なにかというと反対したがる人がいます。
たとえば、職場で飲み会の計画が決まりかけたとき、
「でも、その店あんまりおいしくなさそうだし……」
「ちょっと高いんじゃないの?」
などと、横やりを入れてきます。タチが悪いのは、仕事上の会話でこれをやる人です。部下や後輩のアイデアを、必ず一度は否定する上司、新しいやり方や提案は、ことごとく反対するリーダーなどがいますが、こういう人は職場に実害をもたらしかねません。
だからといって、自分にもっといいアイデアがある、というわけでもありません。
「どこが悪いのか、教えてください」と尋ねても、重箱の隅をつつくような難癖をつけるばかりで、建設的な意見が聞けることは、あまりありません。
こうした人は、リーダーやまとめ役になる人が、気に入らなくて仕方ありません。なぜなら、本当は自分が一番目立ちたい、周りに認められたいと思っているからです。
けれど、それにふさわしい能力や経験、アイデアが自分にはないこともわかっています。そこで、「だけど」「でも」と、口をはさんで、自分に注目を集めようとするのです。
こういう人の反論は、ちゃんとした理屈になっていないことが多いので、「また反対かよ!」とカッカするよりも、冷静に理詰めで反論し返すと、しぶしぶ黙ります。
また、理由のない反対には、「じゃあ、私には難しいから、あなたがまとめ役になって」と、いっそのこと預けてしまうのも手。
まとめ切れずに投げ出した頃を見計らって、再度話を進めれば、今度は「でも」とは切り出さないでしょう。
理詰めで反論するか、「じゃあ、やって」と、任せてしまいましょう。