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心の疲れの回復には「3日間」の休息を

下園壮太(メンタルトレーナー)

2018年02月21日 公開 2024年12月16日 更新

現代人の感情はいまだ「原始人仕様」

 つまり、心の疲れとは、「勝手に怒りや不満、不安を膨らませ、消耗することで発生する」と言うことができます。

 ただし、これにはやむを得ない事情もあります。人間の感情は、いまだに原始人仕様のままだからです。

 原始人の生活は、毎日が生きるか死ぬかの判断の連続でした。茂みの中で何かが動いただけでも、「猛獣が自分を襲おうとしているのではないか」と警戒心を働かせる必要があったため、刺激に対する反応が過敏だったのです。

 現在ではそうした「生きるか死ぬか」といった場面に直面するケースはほとんどありません。にもかかわらず、原始人仕様の感情プログラムが作動し、過剰に周囲を警戒したり気にしたりする。それが、心を疲れさせている要因なのです。

 この太古からインプットされた感情プログラムは、自分ではどうしようもできません。そこで大切なのは、まず「人間とはそういうものだ」と理解することです。そうすれば、「今、自分が不安なのは、原始人仕様の感情プログラムが働いているからだ」というように、自分の心の状態を客観視できます。それだけでも、心のストレスは減っていくはずです。

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「土日の休み」だけでは足りない理由とは?

著者紹介

下園壮太(しもぞの・そうた)

心理カウンセラー

NPO法人メンタルレスキュー協会理事長。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊初の心理幹部として、自衛隊員のメンタルヘルス教育やリーダーシップ育成、カウンセリングを手がける。退官後は、講演や研修を通してカウンセリング技術の普及に努める。『不安がりやさんの頭のいいゆるみ方』(さくら舎)など著書多数。

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