<<※本記事は沢渡あまね著『マネージャーの問題地図』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです>>
中堅社員、若手社員はこう思っている! 生の声を一挙公開
中堅社員や若手は、実際のところ、マネジメントに対してどう思っているのでしょう? 職場ではみんななかなか本音を言ってくれないし、知る術がない。
そこで、私が現場や勉強会での対話、Twitterを通じて聞いたリアルな声を紹介します。
「目先の仕事で手一杯で、疲弊している」
「経営層やマネージャーが考える施策が見事にハズしていて、かえってモチベーション下がる」
「上は『モチベーションを上げろ』と騒ぐが、騒いでいるだけで、何もしてくれない……」
「『モチベーションは自分で上げるものだ』と言われる」
「現状を良くしようとして、改善提案しても取り合ってもらえない。否定される。会社は『イノベーション』を掲げているのに……」
「担当者に権限を与えてほしい。現場の声を聞かず、上の想像で立てつける業務ほど、迷惑なものはない」
「上が決めない。仕事が先に進まないし、それでは自分が成長できない」
「上司が独善的すぎる。部下はあなたの手駒ですか?」
「ここでがんばっていても評価されないし、なんのスキルも身につかない」
「この仕事に未来を感じない」
「エンジニアなのに、パワポの説明資料作りばかりさせられて、エンジニアらしい仕事ができない」
「PCのスペックが低すぎて、仕事が捗らない。これじゃやる気出ません……」
「若手が少なく、近い世代のロールモデルがいない」
「女性社員は私1人だけ。相談相手がいなくてつらい」
「『習うより慣れろ』と言われるだけで、だれも何も教えてくれない」「そもそも、何を勉強したらイイのかわからない」
「研修に参加したいが、会社がお金も時間も出してくれない」
「定時後に社外の勉強会に参加して自己研鑽したい。でも、残業だらけで定時にあがれない」
「社外の勉強会に参加しますと言うと、『はぁ?』って顔される。『そんなことより、会社の仕事を優先しろ』って圧力を感じる」
「そもそも、地方なので勉強会や講演会に参加できない……」
まだまだ連ねたいところですが、このへんで。すべて20代~30代半ばの生の声です。
「耳が痛い」とおっしゃるマネージャーのみなさん。耳を塞いではいけません。直視してください。これが現実です。
え、「僕は大丈夫!」「ああ、いるよね、そういう残念なマネージャー……」ですって? では、そんなあなたにさらにトドメの声を……
「『自分は大丈夫!』『そんなヤツいるの?』って言う上司に限ってヤバい」