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医学部に受かる人、落ちる人 カリスマ予備校講師が見つけた5つの違い

犬塚壮志(士教育代表取締役)

2018年09月14日 公開 2024年12月16日 更新

<<東大卒業生よりも平均収入が高く、定年は自分で決められ、そして多くの人を苦しみから救える仕事――「医師」。

そんな医師になるための登竜門である医学部は、大学入試の中で最も狭き門である。狭き門ゆえに、特定の受験生への加点・減点のような不正に関するニュースも、社会問題として大きく報道されるなど、医学部への関心は日増しに高まっている。

しかし、その医学部に受かる受験生と落ちる受験生の間には明確な違いがあるのをご存知だろうか? 

500人超の東大生、2000人超の医学部生を生んだ、元・駿台カリスマ講師らが上梓した『偏差値24でも、中高年でも、お金がなくても、今から医者になれる法』の著者が“医学部に受かる人、落ちる人の5つの違い”を解説する。>>

 

AI時代でも生き残る医師という職業

昨今、医療やAI(人工知能)導入が進み、人生100年の時代が近いと言われます。

結果、これから日本(や中国など)にやってくるのが「超高齢化」社会であり、かつてないほど「医師の数」が不足する世界です。つまり、今こそ、多くの人が“医師になること”を求められている、大チャンスなのです。

そして、医師になるための医学部には、あるコツさえ知れば誰でも可能性のある時代になりました。

また最近は、AIの普及で、「なくなる仕事」「なくならない仕事」などが書籍や雑誌でよく取り上げられています。

『雇用の未来』という論文の著者である、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授は、現在の米国の仕事のおよそ47%が、10〜20年後にAIを中心とした機械に代替されるだろうと発表しています。

つまり、今現在ある仕事がいつなくなってもおかしくない時代になってきているのも、また現実なのです。

しかし、英,イギリスオックスフォード大学と野村総研の共同研究では、内科医や外科医の機械代替率は低い、とされています。

そう、医師という仕事は、これからのAI時代でもほぼ確実に残る職業だということです。

もちろんデータ処理や病気の発見など、AIが得意とする分野に関しては、AIを活用していくと思いますが、医師という職業自体は消えないだろう、ということですね。

今回お話しすることは、医師になるための医学部受験を中心にお話ししていきますが、これからの寿命100歳時代を生き抜くための、キャリアづくりの考え方を知っていただく一助になれば、とも思っています。

  

医学部に受かる人と落ちる人、5つの違い

私は、医学部合格生を日本一輩出している駿台予備学校で10年間化学講師として登壇し、医学部専門校舎である市谷校に出講していました。また、創業48年の老舗医学部専門塾である野田クルゼでも教鞭をとった経験があり、これまで少なくても2,000人以上の受験生を医学部に送り出してきました。現在は、東京都北区にある小さな塾を経営しています。

これまでの私のこういった経験から、医学部に受かる人の共通点、そして医学部に落ちる人と受かる人の相違点が見えてきました。

涼しい顔をしながらもきっちりと医学部合格を勝ち取る子もいれば、ひたむきに努力したにも関わらず、残念ながら合格を果たせずじまいの子もいました。

「頑張るすべての子どもの努力をカタチにしたい!」、そう思って、医学部に受かった子、そして頑張っていたのに上手くいかなかった子たちに直接ヒアリングをして、勉強方法から生活習慣、さらには生い立ちまで聞いたりしながら、医学部に受かる子・落ちる子を徹底的に分析しました。

その結果、医学部に受かる人と落ちる人には、以下の5つに大きな違いがあることがわかりました。

 相違点1 自己管理(セルフマネジメント)
 相違点2 完璧主義
 相違点3 戦略思考
 相違点4 情報の取り扱い
 相違点5 説明力

それでは、この5つの相違点を簡単に説明していくことにします。

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