知られざる医学部受験の真実「何歳でも合格」「0円で通える」「偏差値が低くてもOK」
2018年10月03日 公開 2023年01月30日 更新
偏差値24でも医学部を突破する戦略とは?
最後に「学力の壁」の壊し方についてお話ししておきます。
医学部入試に関わらず、大学受験の際、私は決して欠かすことのできない要素があると思っています。それがスバリ、「戦略」です。つまり、目標達成のための中長期的な方針です。
受験勉強は通常1〜2年のスパンで考えていきます。
最終到達点、つまり1〜2年後の入試本番から逆算した学習方法が最も重要となると考えています。
先にもお話ししましたが、他学部の入試と比べて医学部入試というのは、かなり複雑化しています。ですので、戦略の立て方1つで合否が変わってしまうといっても過言ではありません。
医学部受験生の中には、高偏差値や志願者の高倍率などにビビってしまい、明らかに方向性の間違った学習戦略をとって、本人の能力が最大限に活かされないまま、入試本番で失敗してしまうことも少なくありません。
実は、「医学部に合格する」を達成することだけが目的であれば、最初から、高い偏差値を目指して勉強する必要はありません。
それでは、具体的にどんな学習戦略が必要になってくるのでしょうか?それが、以下の3つの戦略です。
[戦略1]個別科目試験で、簡単な問題を出題する大学のみを受験する
[戦略2]センター試験を最重要視する(配点・得点率・センター利用方式)
[戦略3]「面接」と「小論文」の対策を徹底する
これら3つ戦略の共通点は、すべて“得点にフォーカスしたアプローチ”であるということです。
当たり前ではありますが、その受験生がどこ高校出身だとか、過去の模試の偏差値がいくつだったかとか、そんなことは「得点」=「合否」と一切関係はありません。
合否のほとんどが、「入試本番で、何点取れたのか?」で決まります。
科目試験で得点を取るかとういうのは、[戦略1]と[戦略2]に該当します。
また、医学部入試では[戦略3]の「面接」での評価も、それなりに影響が大きいため、絶対に軽視はできません。確かに、「面接」と「小論文」は大学によっては配点が未公表だったり、点数化の仕組みがブラックボックスだったりします。
そのため、受験生によっては得点化が見えにくい、あるいは伸ばしにくいといった理由で、「面接」と「小論文」を軽視したり後回しにしたりとなりがちです。
その一方で、「試験」という性質上、なんらかの評価基準(一部、点数化)は必ず設けてあるのも事実です。そのため、「面接」と「小論文」を徹底強化していくことで、確実に合格率が高まります。
なお、ほぼすべての大学で「面接」は必須であり、さらに私立大医学部のほとんどでは「小論文」も必須です。そして、この2つを磨き、配点を公表している大学の中で「面接」と「小論文」の比率が高い大学に優先的に出願するというのが賢い戦略だと私は考えています。
今からでも医学部は間に合う!
いかがでしたか? 医学部受験にとって障壁となりうる年齢やお金の問題、学力の問題をお話ししましたが、それぞれの攻略方法や捉え方があるということをご理解いただけましたでしょうか。
大学入試というフィールドにおいて、不可能とも言えるべきものはほとんどないというのが私の持論です。徹底的に調べて、考えれば、必ず打開策が見つかるものです。
今、どんな状況下にあろうが、何かしら可能性はある! その可能性を追求する姿勢さえあれば、医学部受験に限らず、前に進むための第一歩を踏み出せるかと思います。
その後押しができたのなら、筆者としてそれに勝る喜びはありません。