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「人材が流出する会社」と「ずっといたい会社」 その差を生んだ"従業員アワード"

三村真宗(株式会社コンカー代表取締役社長)

2018年10月22日 公開 2018年10月22日 更新

<<Great Place to Work(働きがいのある会社)ランキング1位、4年連続ベストカンパニー受賞で注目を集める株式会社コンカー。

同社代表の三村真宗氏が自著『最高の働きがいの創り方』で、社員の貢献を認知し、それを称える仕組みを整え、社員が働きがいを感じられる環境を作りの実例を紹介している。ここではその一節を紹介する。>>

※本稿は三村真宗 著『最高の働きがいの創り方』(技術評論社刊)より抜粋編集したものです

 

数字に表れにくい貢献にも光を当てる「従業員アワード」

外資系企業において、営業系の職種は、数字で成果がはっきりと現れることもあって、脚光を浴びることが多い傾向にあります。

中にはインセンティブ体系が華やかで、優秀な成績をおさめた営業社員に大きなボーナスが出たり、海外旅行がプレゼントされることもあります。

一方で、非営業系の職種の社員からは、「会社から努力や成果を認知されていないのではないか」という声が上がることが少なくありません。

コンカーでも、さまざまな調査でこうした空気が出始めていることを私は感じることになりました。

そのため、数字に直接貢献しない非営業系の社員にも極力スポットライトを当て、感謝の思いと「しっかり認知をしています」というメッセージを会社として発信していきたいと考えるようになりました。

そこで取り組みを進めたのが、「従業員アワード」です。

それまでは、営業に限らず「本当にがんばっている」「この人がいなかったら会社が成り立たなかった」という人に年間MVPを贈っていましたが、人数を一気に増やすべく、さまざまな「部門賞」を作りました。

【先進プロジェクト賞】【戦略プロジェクト賞】など、優れたプロジェクトについてのアワードを作りましたが、ユニークなところではこんなものもあります。

●危機からの脱出賞
トラブルなどが発生した際、その対処に貢献した社員やチームを表彰

●ウイング・パーソン・アワード(縁の下の力持ち賞)
縁の下の力持ちとして、多くの人の役に立っている人、貢献している人を表彰

●ルーキー賞
若い人たちが獲れるアワード

●ベストイニシアティブ賞
コンカーの経営理念をベースにし、自分の業務範囲を越えて自発的にイニシアティブをとって、会社のために貢献してくれた社員に贈る

●ジャパン・ウイングパーソン・アワード
本社など海外の社員で、日本の事業に顕著な貢献のあった人たちに、コンカージャパンから贈呈する賞


従業員アワード一覧:さまざま賞を用意し、社員の多様な貢献を認知し、会社として称えられるようにしている

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全社員からの推薦で、マネージャー層には見えていない真の功労者も称えられるように

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