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食事をガマンすると老化が進む! “白米たっぷり”の健康的ダイエットとは!?

柏原ゆきよ(管理栄養士)

2018年12月31日 公開 2022年07月07日 更新

1日に約2合の白米を食べる!

ではどうすれば健康的にやせるのでしょうか。

それは、しっかりと白米を食べ、その代わりにおかず(脂質)を減らすことです。

これが、私が提唱し、多くの方々が実践している「しっかり食べておなかからやせる」食事法です。

「炭水化物(ごはん)は太る」と思われがちですが、炭水化物は、腸内環境を整え、身体にためておきたくないものもすぐに押し出してくれるパワーのある食べ物。食べることをガマンせず、むしろしっかり食べてしっかり便を出すことで、どんどんやせやすい身体をつくることができるのです。

なかでも白米は脂質を全カロリーの2%しか含まない優れた炭水化物。これは、食パンに比べて約8分の1ほどです。また、パンや麺類などには、加工する際に添加物や油などが加わりますが、お米に水を加えるだけの白米は余計なものが何も入りません。

さらに、パンや麺よりも白米の方がしっかり噛む必要があるため、咀嚼回数が増えるというメリットもあります。

そして白米には、食物繊維もたっぷり。野菜由来のものよりも、穀物由来の食物繊維のほうが、整腸作用が高く免疫力をアップしてくれます。

どれくらいの白米を食べてほしいかというと、脳や心臓、副腎髄質、赤血球などの臓器、そのほかの消費分も含めて、まずは、少なくとも1日にお茶碗1杯(150g)×3食。このくらい食べていないと、脂質の比率がほとんど下げられません。 

代謝を高めるには、そのほかの消費分も必要になりますから、1日で4〜4.5杯くらいのごはん量が必要になります(約2合分)。

これに具だくさんの味噌汁を合わせ、たんぱく源となるおかずを少しプラスします。これをよく噛んでゆっくり食べます。

消化の悪い玄米は控え、白米か雑穀ごはんにします。雑穀は、お米以上に栄養が豊富な「天然のサプリメント」なので、白米に雑穀を混ぜるのがオススメです。雑穀のなかでも色がつくものは消化が悪いものが多いため、白っぽいものを中心にしてください。

10日間ほど続けてみると、体調に変化があると思います。

「いきなりここまで増やすのは難しいな」という場合には、段階的に増やしてみてください。このとき、ごはんと一緒におかずが増えてしまわないように注意しましょう。

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