理系はストリートファイター、英語と国語はドラクエ
勉強は、教科ごとにレベル設定するのと同時に、勉強のスタイルも区別していく必要があります。
社会科系の科目や生物などの科目は基本的に暗記が主なので、まず受験スケジュールの初期に、どこが大事かを理解して、どこを覚えなければいけないかを選別しておくようにします。
暗記そのものはやらない。早くやっても結局忘れてしまうので、どこがテストに出るかを理解したら、後は短距離走的に暗記をする教科です。
英語は、単語や構文などが入っていないと、長文読解ができません。長い蓄積が必要なので、あまり勉強をしていない人はかなり時間をかけないといけないし、ベースを整えるためには、単語や構文を書き出す単純作業を毎日やったほうがいい教科です。
国語も同様に長年の蓄積が必要。つまり、英語や国語は、ゲームにたとえれば、ドラクエのようなロールプレイングゲームです。レベルを少しずつ上げていって、最後にようやく魔王を倒せるようになります。
一方、理科系の科目は、単元ごとに学んでも、点数が取れる。よく、数学は全部公式を覚えてからじゃないと、などという人がいますが、そうでもない。
連続性はあるけれど、実はぶつ切りなんです。ストリートファイターみたいに、1面ごとにバラバラにクリアできる。科目によっておのずと攻略法が違ってきます。
理科系の科目は、その1面1面をちゃんと理解していないと解けません。例えば、国語の長文読解は、日ごろの国語力でなんとなく解けるけれど、数学は見たことがない記号の入った問題が出たら絶対に解けない。
だから、「見たことがある」「似たような問題を解いたことがある」を増やしていって初めて、点数が取れます。つまり、二次関数や三角関数というような1ジャンルずつを、しっかりと一つずつ攻略していくことが重要です。
僕の場合、物理はいさぎよく諦める、いわゆる「捨てる」選択をしました。物理には三角関数などの数学の基礎が分からないと解けない問題がある。
数学がネックだった僕にとっては、すごく効率の悪い科目だったので、時間をかけないことにしました。限られた時間の中で勉強をするなら、こうした「捨てる」勇気も大切になります。