オリラジ中田にジム・ロジャーズが直言「ナカタ、君は韓国に行きなさい」
2019年02月26日 公開 2022年05月31日 更新
(写真:阿久津知宏)
<<ウォーレン・バフェット氏、ジョージ・ソロス氏と並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズ氏。
これまで「リーマン・ショック」「トランプ大統領当選」など数々の予言を的中させてきたジム・ロジャーズ氏は、近著『お金の流れで読む 日本と世界の未来──世界的投資家は予見する』がベストセラーとなり、緊急来日した。
一方、かねてより「投資に興味がある」と公言していたオリエンタルラジオの中田敦彦氏。お笑い芸人の枠も超え、目覚ましい活躍を見せている。
今回、この異色の2人の邂逅がPHP研究所にて実現。緊急対談が行われた。本稿では、その模様をレポート形式でお届けする。
日本という国も超えた展開を視野に入れる中田氏に、世界の先行きを見据えるジム氏は驚きの提案をするーー。(レポート:大隅元<PHP研究所>)>>
ジム・ロジャーズの「金言」と中田敦彦の「主張」の"不思議な一致"
中田氏は冒頭から「投資家に必要な要素は何か?」と本質に迫るストレートな質問を投げかける。
ロジャーズ氏は穏やかな表情のまま、人差し指をまっすぐ立てて、ゆっくりとした口調でこう返す。
「とにかく待つことだ。リターンがすぐに得られないと焦るかもしれない。しかし、心配してはいけない。時機が到来するまで、じっくり待てばいい]
「それと、“簡単に儲けられます”といった雑誌やネットの情報に惑われないこと。投資はそんな甘いものではない」
そこで、中田氏は誰もが気になるこの疑問をぶつけた。「では、いったい何に投資をすればよいか――」
「大事なのは自分の好きなことを見つけることだ。そして、そこに投資する」
「あなたなら、音楽がその一つになるだろう」
「旬のジャンルや音響技術、ライブハウス、チケット販売……こうした音楽に関するトレンドは、その業界に身を置き、つねにウォッチしていないとわからない。音楽に疎い私には、とてもじゃないが、できない芸当だがね(笑)」
魑魅魍魎が跋扈し、アマチュアにとって複雑怪奇に思える投資の世界でも、世界的投資家に言わせれば、意外にも「"好きこそものの上手なれ"が成功の近道」となるというわけだ。
「何事も没頭することが大事だということですよね」と中田氏もこれには強く頷くばかりだった。
「やりたいことをして稼ぐ」を提唱する中田氏の新著『労働2.0』に話が及ぶと、「君のような働き方は私には無理だ。とっても忙しそうだからね(笑)」とロジャーズ氏が天を仰いだ。
しかしながら、同書の示す生き方は、自分の興味・関心のあるジャンルに時間とお金を投資するというロジャーズ氏の「金言」と不思議なシンクロを見せている。
ロジャーズ氏の投資に対するスタンスは、中田氏が今後の自らのあり方を定めていく上で大いなる道標となったはずだ。