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「一人が怖くて」束縛、離婚…恋愛依存体質の人が陥ったワナ

汐街コナ,大石雅之

2019年05月22日 公開 2022年02月09日 更新

 

離婚して気づいた「このままでは幸せになれない」

そんなSさんが25歳で結婚した相手は同じように「自己肯定感が低く、他人に依存するのに信用はしない人」だったそうで、逆に妻から束縛されるようになり、モラハラのような言動もあったと言います。

Sさんはそんな夫婦関係に苦痛を覚えながらも、一人になることを恐れ離婚には踏み切れませんでした。

そんな生活を10年間続けましたが、最終的には離婚。ここで15歳から相手が途切れなかったSさんは、38歳で初めて一人になってしまいます。

この状況に至って、ついに自分自身のあり方に違和感を覚えるようになり、「こんなことをしていては幸せになれない」と自分を変える決意をしました。

「やれることは何でもしましたね」と語るSさんは、部屋をカスタマイズしたり、好きな料理を作ったりすることで、誰かのためではなく自分のために自分の生活を楽しむことを心がけました。

そういった生活を通して、少しずつ一人でいることが苦でなくなってきたそうです。恋人に寄りかかっていないと一人では生きていけないと思っていたSさんに自信が芽生え始めたのです。

 

大切なのは「相手を変える」のではなく、自分を変えること

そしてSさんはその後に出会った女性と二度目の結婚をしました。今では結婚4年目になり、良い夫婦関係を継続できているそうで、相手を必要以上に束縛することはなくなったそうです。

Sさんは何が変わったのでしょうか?

それまでは「自分自身が見捨てられる恐怖」という感情に振り回されていたこと気がついたSさんは、自分の感情をコントロールすることを意識します。

そのために「自分の取扱説明書」を作り、自分が喜ぶこと、嫌なことをまとめて自己分析をしつつ、その説明書を相手にも渡して、Sさんが感情をコントロールするための協力をお願いしました。

以前は相手に要求ばかりして、相手を自分の思うように変えて、相手で自分の寂しさを埋めようとしていたSさん。

相手ではなく、自分自身を変えなければいけないと気づいたことで幸せをつかめたのです。

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