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「小声で話す講師」に講演依頼が殺到する理由

小木曽健(おぎそ・けん)

2019年08月23日 公開 2024年12月16日 更新

会議に謝罪にプロポーズ……人生はプレゼンの連続なのに、伝えたいことほどうまく伝わらないのが世の常。しかし、「上手い話し方」は言いたいことを伝えられるだけではなく、話し手自身のイメージアップにも効果的だ。

公演依頼が殺到し年間300回以上「ネットで絶対に失敗しない方法」について講演するグリー・小木曽健氏によると、聞き手を魅了する話し方のコツがあるという。どんな人の印象も「デキる人」に変えてしまう6つのテクニックを紹介する。

※本稿はグリー株式会社の小木曽健著『開始1分で聴き手を裏切る一流のプレゼン術 ~40万人を魅了したグリー名物セミナー講師の伝える力~』(インプレス刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

文字数(ことば数)を減らせ!

例えば、タクシーに乗った時、「次の交差点を右に曲がって下さい」

と伝えるよりも

「あの青信号、右です」

と言った方が、より確実に短時間で伝わりますよね。情報は「文字数」が少ない方が、相手に伝わりやすいのです。プレゼンはゲストがいて初めて成り立つもの。ゲストの負担を減らして伝わりやすくするために、なるべ少ないく文字数(ことば数)で伝えましょう。

言うまでもなくハナシ癖や「えーと」といった口癖もいりません。「難しそう……」と思われるかもしれませんが、実は文字数の少ない伝え方って、簡単にマスターできるんですよ。

まずは自分が伝えたいメッセージを、いったんそのまま文字に書き起こしてみましょう。そしてその文字の言い回しを「減らして」「省いて」「置き換えて」、なるべく文字数の少ない表現に変えてみてください。そしてここからがポイント、出来上がったメッセージを音読するんです。

自分のハナシ癖を変えるなんてムリ! なんていう方でも、声に出して耳から覚えると意外にすんなり変えられます。自分の声で耳から覚えるのが一番手っ取り早いんです。

私、新しい講演メニューを作る際には、未だにこの作業が欠かせません。忙しくてこれをサボってしまった時は、たいていイマイチな結果に終わってしまいます。すごく重要なんです、この練習。そして……この練習にはとても嬉しいオマケがついてきます。

少ない文字数で伝える作業って、実はやっている行為が「読みやすい文章を書く練習」そのまま! だからこの練習をすると、自動的に簡潔で読みやすい文章を書くテクニックが身につくんです。どうです、お得でしょう? 実際、プレゼンが上手い人は文章も読みやすい人が多いですね。

自分の言葉をシェイプアップして、プレゼン・文章、どちらも上手くなっちゃいましょう。

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もし「告白」や「謝罪」が早口だったら…

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