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インスタグラムで「敬遠されない」宣伝の技術

坂本翔(ROC代表取締役CEO)

2019年10月23日 公開 2023年07月27日 更新

 

ショッピング機能と組み合わせたい「直接宣伝型投稿」

ここまでご紹介した4種類の投稿について、実際の事例を交えながら解説していきます。Instagramには大きく分けて3種類の投稿方法がありますが、今回は「通常投稿」について解説します。

まずは「直接宣伝型投稿」です。ショッピング機能付きの投稿などが、これに当たります。

こちらの投稿は、ショッピング機能による画像のタップから詳細情報を確認できるため、キャプション部分の文章は長文にせず、ハッシュタグを用いたシンプルなものになっています。ショッピング機能を使えるアカウントは、このように直接宣伝型の通常投稿がスムーズに行えます。

それに対して、ショッピング機能が使えないアカウントの通常投稿の場合、Instagramでは投稿の文中にURLを貼ってもリンク化しないため、「プロフィールページのURLからご注文ください」といった形で、プロフィールページに貼ってあるURLに誘導することになります。

ちなみに、通常は文中にURLを貼っても外部サイトにリンクできませんが、Instagram広告を使うと、投稿から特定のURLにリンクさせることができます。

 

 Instagram集客の本質でもある「間接宣伝型投稿」 

「間接宣伝型投稿」については、実際の投稿例を見ていただいた方がわかりやすいと思います。

こちらは、実際のお客様から写真を提供してもらい、写真と一緒にいただいた感想を投稿しているものです。このような、ユーザーが作ったコンテンツは「UGC(User Generated Contents)」と呼ばれ、Instagramでのキャンペーンでもしばしば活用されます。

直接的に、「この商品はどういう効果があって、どういう価格で、どこで販売していて…」といった宣伝色のある紹介は行っていませんが、実際のお客様が「よい」と言っている事実を投稿することで、遠回しに自社商品の宣伝をしているというわけです。この「遠回し」という部分は、間接宣伝型投稿のキーポイントとなります。

この間接宣伝型投稿は、プロフィールページに表示される1枚目の写真(動画であればカバー画像)で、アカウントの世界観、ひいては、商品自体・自社自身・ブランド自体の世界観を表現しながら、宣伝したい商品の存在を見込み客に刷り込んでいくという目的のものです。

商品が写真に写ってはいるものの、ショッピング機能も付けられておらず、宣伝色を感じる文章も書かれていない。このような、商品の世界観を表現することに徹している投稿を、私は「世界観投稿」と呼んでいます。

何かを販売する場合、商品自体の機能や効果はもちろん重要なのですが、Instagramでは、それらよりも「この商品を持っている自分」「この商品がある生活」「この場所にいる自分」を投稿から連想させ、「ほしい」と思わせることが大切です。

見込み客であるフォロワーの中で、ニーズが顕在化したタイミングで一番最初に思い浮かんだ企業やブランドが勝つ(ユーザーに選ばれる)のです。これがInstagramにおける集客の本質です。

そのためには、継続的にフォローをしてもらい、投稿を見続けてもらうことで、フォロワーの記憶に残る必要があります。投稿を見続けてもらうには、避けられがちな宣伝色は抑えて、世界観・雰囲気を伝えるこのような間接宣伝型投稿が必要なのです。

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「情報提供型投稿」で無形商品もアピール可能

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