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ついやってしまうダメ習慣を今すぐスッパリ「やめる技術」

古川武士(習慣化コンサルタント)

2020年01月15日 公開 2023年08月17日 更新

センターピンを見つけ、それだけに集中する

自分にとっての放電と充電がわかったら、次のステップに移ります。生活の中の放電を少しずつ減らして、充電を少しずつ増やしていきましょう。

すると、生活に充足感が得られて、ダメな習慣をどんどんやめようという気になります。放電をゼロにするのは難しいので、放電1:充電3ぐらいのバランスを目指すと良いでしょう。

もっとも、「すべての放電をやめよう」というように、あれもこれもやろうとすると、必ず失敗します。ポイントは、「センターピン」となる行動を探し出して、それをすることだけに集中することです。

センターピンとは、「そのルールを守ると、全体的に良くなり、自分とっての理想の生活に近づく」習慣のことです。

例えば、「早起きをしたい」という場合、多くの人は「朝6時に起きる」と起床時間を目標にしがちです。しかし、夜遅く寝ていたら、朝早く起きるのは難しいですし、もっと言うと帰宅時間が遅ければ、さらに遡ると、残業していたら、早く寝るのは無理です。そうなると、センターピンは「毎日19時には退社する」と考えられます。

このようなセンターピンを一つ守るだけなら、心身のバランスを崩す恐れが少ないので、取り組みやすくなります。しかし、一つだけでも、きちんと守れば、大きな効果があることに気づきます。放電が減って、充電が増えるのです。

センターピンがわからなければ、「片づけ」「早起き」「運動」のいずれかをするのがお勧め。それを一つ続けるだけでも、生活が良くなることを実感できるはずです。

 

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放電・充電日記を毎日つける

著者紹介

古川武士(ふるかわ・たけし)

習慣化コンサルタント

関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。数多くのビジネスパーソン育成・コンサルティングの経験を経て、日本で唯一の「習慣化」をテーマにしたコンサルティング会社を設立。独自の理論をもとに、個人・企業に向けて習慣化講座や行動定着支援を行なう。『力の抜きどころ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか著書多数。

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