新型コロナで大流行!「ウーバーイーツのドライバー」は本当に儲かるのか?
2020年05月26日 公開 2020年05月26日 更新
<<コロナ渦の影響で大打撃を受けている飲食店の「救世主」になるか――。いま東京都内や各都市で、「UBER EATS」の四角いバッグを背負う自転車が急激に増えている。 これはレストランと客とを結ぶデリバリーサービスであるウーバーイーツに従事する人たちである。
『サラリーマン副業2.0』の著者である小林昌裕氏は、新型コロナで自粛を余儀なくされた会社員が副業として参加しているケースも多いと語る。はたして、ウーバーイーツは初心者でも簡単に稼げるのか? コツはあるのか? その実態を聞いた。>>
※本稿は小林昌裕著『サラリーマン副業2.0 人生が好転する「新しい稼ぎ方」』(PHPビジネス新書)より一部抜粋・編集したものです。
コロナの影響で、ドライバー不足は続く
ウーバーイーツを始めるのは本当に簡単です。仮登録としてウェブ上で名前や電話番号を登録して、ドライバー向けのアプリをダウンロード。本登録のために一度だけパートナーセンターに行って30分ほどのビデオ研修を受ければOKです(東京だと、恵比寿・新宿・秋葉原にパートナーセンターがあり、そこで受けられます)。
配達用のバッグをパートナーセンターで受け取る際に、8000円のデポジットを支払います。デポジットなので、バッグを返却する際に返金してもらえます。
ウーバーイーツは今では35カ国、200都市以上でサービス展開をしている急成長産業ですが、2016年に日本でサービスを開始した当初は、稼働エリアが東京の港区と渋谷区だけで、加入店舗はわずか150でした。今は2000店舗を超えているので、まさに急成長です。
ドライバーの登録者については、東京で1000人からスタートして、現在は1万人を超えました。これだけ人数がいると配達員が増えすぎて稼げなくなってしまうのではという懸念もありますが、それ以上に加入店舗が増えています。
転換点は2017年で、この年にマクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、フレッシュネスバーガー、スシロー、牛丼の松屋、さらにはガストも加入してきました。さらに、ここにきて新型コロナの影響による自粛要請で、サービスの利用者が激増。1万人のドライバー登録があってもまだまだ人手不足であり、副業としてのビジネスチャンスも大きいのです。
自転車やバイクも有料で借りられる
ウーバーイーツの仕組みは非常に簡単です。
ウーバーのアプリを起動してしばらくすると、配達依頼が入ります。そこで依頼を受け付けると、アプリのマップ上にお店までのルートが案内されるのでお店に取りに行き、お客さんに運ぶという流れです。
距離に応じて報酬が決まるので、ハンバーガー1個でもカレーライス10人前でも、支払われる報酬は距離が同じなら変わりません。ただ、回数をこなすとインセンティブが与えられる場合もあるので、とにかく依頼が来たらどんどんやる。
ただし、配達に使う自転車やバイクは自前で用意する必要があります。バイクの場合は、道路運送車両法による制限があるため、排気量125㏄以下のもので原付バイクならOKです。自動車は法律違反になってしまうのでダメです(都市によって異なる場合があります)。
自転車やバイクを持っていない方は、ウーバーイーツを通してレンタルすることも可能です。東京であれば、ドコモのレンタルサイクル(通称「赤チャリ」)を月々4000円で使うことができます。バイクをレンタルしている人はあまりいませんが、月々最低1万6000円でレンタル可能です。
ウーバーイーツには、商品の売上の数十%が入ります。運営側の考え方としては、加入店舗は配達員を雇う必要がないから人件費もかからないし、配達のための自転車やバイクも用意しなくていい。純粋に売上が上がるだけなので、数十%の「献上金」は決して高くないということなのでしょう。