ウィズ・コロナで予測される「伸びる業界」と「沈む業界」

恋愛ビジネスが新しい形で発展する

結婚や出会い系のビジネスの需要も伸びる。危機的状況に陥ると人恋しくなり、付き合い始めたり、結婚したりする人が増える。自然災害が起きた後の社会でよく起きるトレンドといえる。

しかし、人との接触がなければ、結婚も恋愛もできない。おそらくオンライン上での合コンやマッチングイベントが急増し、新しい形の男女の出会いが生まれてくるのではないか。

初対面の人と会うときには、2週間以上だれとも接触していないことが条件になったり、1m以上離れたデートプランが用意されたり、恋愛ビジネスの事情も大きく変わっていくことが予想される。

これらの近未来的なトレンド予測は、巣ごもり期間の長さによって大きく変わる。厳しい自粛期間が2～3年続けば生活習慣も大きく変わり、新たなトレンドが次から次へと生まれてくる。

しかし、数ヶ月で自粛期間が終われば、新型コロナウイルスがインフルエンザのような扱いになり、コロナ禍前とトレンドは大きく変わらずに終わると思われる。

また、SF映画のように急激にトレンドが変わる可能性も低い。3～5年ぐらいかけてゆっくりと方向性が変わっていくだけの話なので、コロナ禍収束後のトレンドでビジネスチャンスをつかむためには、そのビジネスに対して根気よく取り組む姿勢が求められる。

コロナ禍による市場の変化は、刺激的な話も多い。しかし、近未来の話をそのまま真に受けるのではなく、「この方向にトレンドが向かっていく」という距離感で情報をつかむことが、予測をビジネスチャンスにつなげるために必要な情報収集のコツといえる。