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部屋から物が減らない人に教える「捨てられない思考」の捨て方

大村信夫(片付けパパ)

2020年08月07日 公開 2020年08月07日 更新

片付けても部屋から物が減らない…。その原因は必要か不要の見極めができていなかったり、思い出の品を捨てられずに残していたり、「整理ができていない」ことによると大村信夫さんは指摘する。

大村さんは、現在メーカー勤務の傍ら"片付けパパ"として多くの悩める人に片付けをアドバイスしているが、かつては「片付けが苦手」な一人だった。

本稿では、大村信夫氏の新著『片付けパパの最強メソッド』より、同氏が要・不要を見極めるための「整理」の方法に触れた一節を紹介する。

※本稿は大村信夫著『片付けパパの最強メソッド ドラッカーから読み解く片付けの本質』(インプレス刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

まず「全部出す」ことで重複やムダが発見できる

整理で最初にやるべきことは、片付ける場所のモノを「全部出す」ことです。簡単なことのようですが、この「全部出す」ということがとてもとても大事です。

写真は、我が家のリビングの整理をしたときのものです。リビングにあるモノを全部出して、床にどんどん並べていきました。こうすることで、片付けたい場所にあるモノの全体量を把握します。重複や無駄なモノを見つけたら、不要なモノとして手放しましょう。

とはいえ、これだけではまだどれを残して、どれを手放せば良いのかがわかりませんよね。そこで必要なのが、「選択基準を作って必要・不要を分ける」です。

 

選択基準を作って必要・不要を分ける

片付けにおける「選択基準」にはいくつかあるのですが、ここでは3つの例をご紹介します。

【選択基準の例】
×な例 使える or 使えない
△な例 使っている or 使っていない
○な例 1年以内に使っている or 使っていない

私からおすすめしたいのは、3つ目の「1年以内に使っている・使っていない」という、誰もが客観的に判断できる選択基準です。

×な例のように「使える・使えない」で判断しようとすると、食料品以外のモノは寿命が長いので、ほとんどが「使える」になってしまいます。極端な話、たとえば明治時代のそろばんだって残っていますよね? なので、基本的には使えるのです。

他にも、コーヒーのカップとソーサーがあったとして、カップが割れたらさすがに捨てると思うのですが、下のソーサーのところがキレイなまま残っていたら、皆さん捨てられないんですよね(笑)。

菓子受けにできるんじゃないかなとか、皆さんは捨てることに抵抗を感じるので、どうにかして使えないかと使い方を考えてしまうんですよね。そして結局使うことはほとんどなく、モノが減ることがないのです。

また、二番目の「使っている・使っていない」の分け方もおすすめできません。「これから使うから!!」と、使っていないのに捨てない理由が生まれます(笑)。

我が家のリビングの整理でも、すべてのモノを出した後に、「使える」「使えない」ではなく、「1年以内に使ったか、使わなかったか」で判断しました。すると、約半分が不要なモノだとわかり、45Lゴミ袋で4袋分にもなりました。

このように「1年以内」という客観的で基準が固定される選択基準で分けてしまえば、誰でも必要・不要を判断できるようになると思います。

それから、今回はリビングの片付け例をご紹介しましたが、まずは自分の部屋でやってみることをおすすめします。

というのも、実はリビングというのは家族と共用の空間なので、片付けをするにも家族全員の理解・協力が必要となり、ややハードルが高いのです。だからこそ、慣れていない方は、まずは自分のモノがあるところだけをやってみましょう。

特に服はおすすめで、季節の衣替えなどもあるので総入れ替えしやすいですよ。他にも、冷蔵庫の中は片付けしやすい場所です。なぜなら賞味期限という判断材料(=選択基準)がありますからね。

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「不要なモノは手放す」ためのいくつかの方法

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