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生き方

「新庄と亀山だけが心の支えだった」編集者の ”野球愛”が隠せなかった広告コピーの本

大塚啓志郎(ライツ社代表)

2020年08月29日 公開 2022年02月16日 更新

 

心を震わせるバッティングセンターのキャッチコピー

せっかくですので、『毎日読みたい365日の広告コピー』に掲載した野球に関するキャッチコピーとその読みどころをいくつか紹介します。

■ 好きな選手がいるだけで、人生は盛り上がる。
(読売巨人軍/読売新聞社、2010年、コピーライター:細田高広[TBWA HAKUHODO])

みんな一緒に苦しい時代だからこそ、スポーツやアスリートの存在の価値を改めて感じさせてくれるコピーです。

■ヘッドスライディングのない人生なんて。
(マスターズ甲子園実行委員会、2015年、コピーライター:越澤太郎[電通])

6月19日、例年から約3ヶ月遅れでプロ野球が開幕しました。無観客試合で寂しい雰囲気になるかと思いきや、応援がない分テレビの中では、ホームランを打ったときの快音やどん詰まりの鈍い音、「バチンッ!」と豪速球がキャッチャーミットに収まる音、そして選手の声が響き渡り、例年にはない臨場感が味わえるという一面も。

球場での応援が難しい時期だからこそ、考え方次第では、野球がもっと身近になる時期なのかもしれません(現在は観客も入り、応援も始まっています)。ちなみに、プロ野球のテレビ放送が開始した日は8月29日です。

■プロ野球選手の初ホームランは、きっとバッティングセンターで生まれている。
(竹の塚バッティングセンター、2009 年、コピーライター:長谷川哲士)

甲子園大会のない夏を、みなさんはどう過ごしているのでしょうか。球児たちはもちろんのこと、多くの方にとって今年の夏が「帰りたい夏」になることは、ずっとずっと先のことなのかもしれません。

それでも、今のわたしたちにできることは、素振りを続けることしかないのでしょう。いつかまた、それぞれのバッターボックスに立てることを夢見て。

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