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「夜の接待ゼロでトップ営業マン」が語る“1日3時間睡眠”の価値

田村広大(予防医療診断士)

2020年08月31日 公開

 

ムリをすると失敗する

早起きは、明日からいきなりできるものではありません。もちろん、1回限りの早起きであれば可能かもしれませんが、習慣づけるためには、今の生活を少しずつ変更していくのが一番ムリのないやり方です。

私は、習慣形成のための勉強をいろいろとやってきました。そこで学んだのが、徐々に前進していくということ。毎週少しずつ変化を加えていくことで、身体は自然と新しい習慣に慣れていくのです。

たとえば、3カ月後にマラソン大会に出場することになったとします。「よし! 今日から毎日10キロ走るぞ」と気合十分に目標を立てる人は、残念ながら長続きしません。

いきなり10キロも走ったら、身体が悲鳴をあげて、1週間も経たないうちに全身が筋肉痛で動けなくなってしまうからです。

身体中が痛くて動かないからとランニングを休んでいるうちに、それがクセになり、「気づいたらマラソン大会を1週間後に控えていた……」ということにもなりかねません。

3カ月間練習を継続できる人は、いきなり10キロは走りません。

まず、30分のウォーキングからスタートする。「ムリなくできるな」「大丈夫だな」と思ったら、次は30分間軽くランニングをしてみる。数日間やってみて「いけそうだな」と思ったら、今度は45分間走ってみる。

このように少しずつ負荷をかけていくと、ムリなく続けていくことができますし、身体も慣れていきますから故障もしません。いきなりやろうとするから、挫折したり、失敗したりするのです。

短眠の場合もこれと同じです。いきなり4時間睡眠を目指すのは、突然10キロ走ろうとするのと同じです。肩慣らししながら、少しずつステップアップしていくのです。

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