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くらし

家庭があるから難しい? 大人も「やりたいこと」を追求すべき決定的な理由

斉田英子(キャリアコンサルタント)

2022年01月17日 公開

 

ある日の家族会議

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英子:「前から宇宙に行くって言ってるの、あれ本気なの?」

季実治(夫):「死ぬまでに宇宙に行くよ、行きたいね、いや、絶対行くよ」

英:「ふーーーむ。いや、だって、宇宙だよ、宇宙。北極とか南極か、そのあたりまでは何とか想像できるんだけど、宇宙って」

季:「もしかして無理とか思ってる?時代は変わっているし、もっと変わる。気軽に宇宙に行ける時代は決して遠くないよ?」

英:「たしかに、20年前の環境と今は全然違う。国際電話に〇万円かけていた時代に比べたら、無料の通話手段がいくつもあるし、インターネットで世界が身近になった。でも、宇宙って…」

季:「宇宙に行けますよ、というチャンスが来たときに、すぐに手を挙げられる状態にしておくんだよ。斉田さん行きます?と誘われるための準備もする。宇宙に行く企画が通る、通す仕事もできるよね。その他の専門性を磨くことにはわくわくするし、その仕事に近しい人と繋がりをつくることもできる。どうしたら行けるかを具体的に考えているだけだよ」

英:「たとえばどんな?」

季:「宇宙ビジネスのコミュニティに参加して、実際に宇宙に行く人と知り合いになったよ。宇宙飛行士ではなくて一般の人。彼がどんなことをして、いったいいくらで宇宙に行くのかという現実的なことも含めて、彼からたくさんの情報をもらえる」

英:「一般の人でも宇宙に行くんだね!」

季:「仕事に絡めて、[宇宙天気]のプロジェクトに関わっている。宇宙に行く時代には宇宙天気も天気予報と同じように毎日見るものになるだろうからね。宇宙に関するいろいろな専門家とのつながりができつつあるよ」

英:「なるほど!」
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大きな夢でも、どんどん具体的な、小さな、できる行動に落とし込んでいくと、「宇宙に行く」「宇宙に近づく」ための一つひとつの準備は、実は、そんなに無謀な非現実的なことでもないことに気づきます。なんだか急に宇宙行きが近くなって、私まで一緒に行きたくなっているか不思議です。

具体的な、小さな、できる行動に落とし込むか、そしてその行動をするか、しないかの問題です。何だか無理そう、いつか考えよう、と思っているとあっという間に10年が過ぎていきます。「私だって、○○がしたい!」とわくわくしながら話してみましょう。そして、どんどん具体的に掘り下げてみましょう。

 

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