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生き方

ようやく世界に認められたのに…日本人「花絵師」の挫折と決意

吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

2022年01月11日 公開 2022年07月05日 更新

世界に認められた日本のインフィオラータ

「ヨーロッパ発祥のインフィオラータの世界で日本人が何を表現できるのかという好奇の目で見られている感じは少なからずありました。そこで、日本人だからこそできるものがあるはずだと考えたのが『浮世絵』でした」

2012年のスペイン・バルセロナで行われたインフィオラータの大会「Congreso Internacional de Arte Efimero」に日本代表として参加し浮世絵をモチーフにした作品で世界を魅了した。浮世絵のインフィオラータが見る人に与えたインパクトは大きく、この大会をきっかけに藤川氏が日本人の花絵師として海外でも広く認められるようになった。

その後、日本各地でも藤川氏がプロデュースするイベントは数多く開催され、イベントの来場数は年間150万人以上にも上るという。

「インフィオラータが多くの人に愛され、日本でも新しい文化として認知されるようになり、TBSの『情熱大陸』に出演したのをきっかけに様々な仕事のオファーをいただくようになりました。東京オリンピックでもインフィオラータとのコラボが予定されていました」

藤川氏がインフィオラータを始めて20年の節目と東京オリンピックが重なり、多くのイベントが予定されていたが、コロナ禍でほとんどがキャンセルとなった。

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