副業を解禁する企業が増える中で、注目を集めているの"副業ライティング"。WEB記事や雑誌、書籍などの文章を書くライティングの仕事は、需要もあり、パソコンやスマホがあれば手軽に始められるためほぼコストがかからないのが魅力だ。
しかし、思い切って始めてみたものの、文字単価が上がらず、結局、いくら書いても稼げないという声も聞く。
副業で始めたライティングを今では本業にしている日比野 新氏は、文章力以外のスキルを向上させなければ収入アップは見込めないと指摘する。
そんな日比野氏に、副業ライティングで稼ぐための「5つの基本法則」を聞いた。
※本稿は日比野 新著『1文字1円を10円に上げる 書く副業』(かんき出版)より一部抜粋・編集したものです
文章力と同じくらい大切なスキルとは
「文章力があれば稼げるはず!」と考え、副業にライティングを選ぶ人が増えています。
私自身も、会社員時代に副業ライティングを始めた頃は、そう考えていました。
しかし現実はというと、いくらがんばってキーボードを叩き、休日返上で書き続けても、1文字換算すると0.5円とか、0.3円とか。2000文字のブログ記事を1カ月10本書いても口座へ振り込まれるのは、税金や手数料などが引かれた後のほんのわずかな金額でした。
そこで、書き方はもとより、調査、営業、人との関係性などさまざまなことを地味に繰り返しテストしてみることに。その結果、副業ライティングで稼ぐためには、文章力と同じくらい他のスキルも大切なのだと気づかされたのです。
そこから収入が上向き始めて安定し、現在はライティングを本業とするまでになりました。
そんな、私の実際の経験の中から構築した、副業ライティングで稼ぐための「5つの基本法則」をお伝えしましょう。
副業だからこそ強気で交渉
ライティングに限らず副業される方のほとんどは、どこかにお勤めされていると思います。ということは、ある程度は安定し、定期的な収入がある(はず)ということです。
そうであれば、目の前に出てきた副業案件を是が非でも取らなくては「明日から暮らせない!」ということはないでしょう。
自分のライティングの出来映えに見合わない金額の案件しかやってこないのなら、収入に大きく影響していない副業の時期だからこそ、“強気の交渉!”が重要になってきます。
例えば、1文字1円の案件なら、「1文字5円になりませんかね?」と交渉する権利はあるはずです。
さらに、そこから3カ月くらい継続したならば、1文字10円にしていただけませんか? と交渉する機会も出てくるはずです。
私も会社員時代に副業をスタートしましたのでわかりますが、勤め人は「強気の交渉」をするのが苦手です。
しかし、ある日、気がついたんです。
これって雇われてるのと同じかも?
ここに気がつくとバカらしくなってくるんですね。自分の名前で稼いでいるのに「雇われている」のと同じって。
そこから副業時代は「案件がなくなっても生活はできる」という考えで強気の交渉を続けるうち、交渉に応じてくださる「良い依頼主さん」だけが自分のまわりに残り、1文字10円という単価設定が実現できるようになりました。
副業時代だからこそできる方法です。やってみて損はありません!