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生き方

嘘笑いが効果的? やる気が起きない時の「心の準備運動」

宇佐美百合子(作家、心理カウンセラー)

2022年07月04日 公開

何をするにもやる気が出ない、無気力な時は、「めんどくさいスイッチ」がONになっているのかもしれません。心理カウンセラーの宇佐美百合子さんに、やる気を出すためのテクニックをご紹介いただきました。

※本稿は『PHPスペシャル』2015年8月号より抜粋・編集したものです。

 

積極スイッチをONにする

燃え上がるようなやる気、ほとばしる汗、いつも前向きな心...。そんな「熱さ」がいつもあればいいのですが、そうもいかないのが人間。いきなり100%の力を出すのではなく、まずは心の準備体操をしてみましょう。

「やる気を出そう!」と思ってやる気が出るならば、苦労はしないものです。バリバリやる気を出したくても気力がないときもあります。そんな日は、やる気以前の「積極スイッチ」をONにすることからはじめましょう。

スポーツをする前にウォーミングアップをして体をほぐしませんか?同じように心のウォーミングアップをして前向きなモードに切り換えると、がぜん、やる気が出やすくなります。

気力がないと感じるときでも、あなたの「積極スイッチ」は心の中にちゃんとあります。ただ「めんどくさいスイッチ」がONになっているだけなのです。

けれども、まじめな人ほどダラダラしている自分を責め立ててしまうんですね。頭で自分を「怠け者」と決めつけないで、やりたくないわけを心に尋ねてみましょう。

もしかしたら、1人でがんばり続けることがいやになったのかもしれません。いくらやっても足りないと急かされることがつらいのかもしれません。

どんな感情にも寄り添って、「わかった、わかった」とやさしく抱きとめてください。そうやってあなたが自分の気持ちの一番の理解者になると、バラバラになっていた頭と心が1つになります。

すると、力が集まって「積極スイッチ」が入り、「めんどうだけどやるしかない!」という気力がきっとわいてきますよ。「積極スイッチ」をONにするちょっとした方法を紹介します。

 

やる気が出ない自分を笑い飛ばす

やる気が出ないと、心が後ろ向きになって「よくないことばかり想像する」ようになります。それでますます不安を募らせてしまうんですね。不安とは決して戦ってはいけません。

いつのまにかよくない想像に巻き込まれていることに気づいたら、その場でやめて、不安を断ち切るのがベストです。やる気が出なくてオタオタしている自分の滑稽さを、思いっきり笑っちゃいましょう。おかしくなくても「ワッハッハッ、何やってんだ」と声を上げて笑い飛ばすのです。

たとえ嘘笑いでも、笑いは「積極スイッチ」を入れる必須アイテム。ふっと心が緩んで明るい気分が戻ってくるまで、笑い続けてみてください。

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肺にたまった淀んだ空気を入れ替える

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