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仕事

面倒な仕事の「先送り癖」が直らない理由

マーク・フォースター(著)、青木高夫(訳)

2022年09月06日 公開 2024年12月16日 更新

 

問題を先送りする“抵抗感”の正体

もう1つの問題は"抵抗感"、つまり「この仕事はしたくない」という気持ちです。

抵抗感が起きると、その結果は「後でやればいいさ」という先送りにつながります。しかし、「忙しいから」とつぶやきつつ仕事を先送りするのは、本来やるべき仕事から逃れるために、別な仕事で時間を埋めているに過ぎません。

抵抗感が発生するのは「ある行動がその他の行動より難しい」と感じた時です。ですから、どうでもよい仕事をしていれば抵抗感は起こりません。

実際、重要な課題に取り組むより、どうでもよい簡単な仕事を続ける方がずっと簡単です。こうして、日常はどうでもよい細かい仕事で埋め尽くされることになってしまいます。

 

仕事を先送りすると、もっとつらくなる

「逃げれば逃げるほど抵抗感は大きくなる」という法則があります。つまり、仕事を先送りすればするほど、さらに取りかかりにくくなるのです。

仕事を先送りすることで抵抗感が弱まるのならよいのですが、実際はその逆。暗雲のような悩みが、どんどん立ち込める一方になるのです。

しかし、幸運なことに、この抵抗感は使い方次第でどうにでもなります。

「逆もまた真なり」で、抵抗感を克服して一度、重要な仕事に取りかかってしまえば、今度は仕事を中断することへの抵抗感が生まれ、仕事を続けるのが楽になるはずです。

ここまでをまとめると、仕事のシステムには、抵抗感を克服する方法が入っている必要があるということになります。

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