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生き方

他人との「つながり過剰」から脱出する方法

榎本博明(心理学博士)

2023年03月06日 公開 2024年12月16日 更新

 

自分の頭でじっくり考えよう

また、人と一緒にいると、相手に反応する心の構えになり、自分の中に沈潜することができません。

しゃべる相手のいないさみしさが耐えられないといって、すぐに誰かと会おうとする人がいますが、そんな毎日を送っていると、自分の頭でじっくりものを考える習慣が失われてしまいます。合間の時間にスマホを見るばかりで、ものを考えることがなくなっていきます。

そうした徴候があるなと思ったら、ぜひひとりの時間をもつようにしましょう。いつも人と一緒にいた人がひとりになると、どうにも落ち着かず、ついスマホをいじってしまいがちですが、スマホを手放す時間をもつようにしましょう。

退屈で仕方なくなるかもしれませんが、思い切り退屈に浸ってみましょう。私たちは、退屈になるとものを考えるようになるものです。

退屈する暇もない生活というのは、自分の頭でものを考える余裕のない生活でもあります。何もすることがないときこそ、想像力が飛翔するときです。心の中の世界を耕してみましょう。

【著者紹介】
榎本博明(えのもと ひろあき)
心理学博士。MP人間科学研究所代表。心理学をベースにした企業研修、教育講演などを行なう。『50歳からのむなしさの心理学』(朝日新書)、『孤独 ひとりのときに、人は磨かれる』(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。

 

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