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多忙を極めるマネジャーが「週に一度半休」を取ってでもやるべきこと

山本真司(立命館大学ビジネススクール教授)

2023年04月13日 公開 2024年12月16日 更新

 

「半日の余裕」が燃え尽きを防ぐ

仮説を立てる際にはまず「絵を描く」という話をしましたが、そこで重要となるのが想像力です。この想像力の重要性についても、島田さんから教えられたことです。

週のうち半日を使って、手足を動かさず、目をつぶって、頭の中で仕事の最終日の様子を想像する。顧客や役員が、私の提案の発表を聞く姿を想像し、最終提案の内容も想像する。すると、現時点で何が足りないのかが見えてきます。まさに「尻から考える」です。

これは、ムカデ型ミーティングで日々のこまめな管理をしていると、忘れがちなことでもあります。そこで何か大きなリスクや、抜け漏れをチェックできないままに進んでしまえば、最後になって取り返しがつかなくなってしまいます。

その意味でも、毎週半日という大きな資源を投入してでも、この「島田タイム」を持たなければならないのです。

仕事が順調に進んだことで、わざわざ「島田タイム」を取る必要がないこともありました。でも、何もしない時間として、島田タイムはそのままにしていました。そして、それが心の余裕につながっていきました。

私が提唱するこれらの「仕組み」は、マネジャーのあなたが燃え尽きず、余裕を持って、将来のための学習ができるようにするためのものでもあります。そのためには、こうした時間を持つことが決定的に重要になるのです。

確かに、週のうち半日を空けることは大変だと思います。それでも無理やり、あなたのスケジュール帳に、即時「島田タイム」の予定を入れてください。それしか、この習慣を身につけるコツはありません。

 

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