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知らないと絶対に後悔する!『家族が倒れた時、しておくべき手続きと届け出のすべて』

今村正(千代田パートナーズ税理士法人 代表社員税理士)

2016年06月10日 公開 2016年06月21日 更新

『家族が倒れた時、しておくべき手続きと届け出のすべて』はじめにより一部抜粋

 

知っておくことが、もしもの時の備えになる 

家族が倒れた時、しておくべき手続きと届け出のすべて 今、親やパートナー(夫または妻)の銀行口座から、お金を引き出すことはできますか?  保険金の請求をするのに、どこに書類がしまってあるのか知っていますか?  実印や銀行の届出印はどれだかわかりますか?  おそらく多くの人は、暗証番号を知らなかったり、預貯金通帳や書類や印鑑の保管してある場所が、なかなか思いあたらなかったりするのではないでしょうか。

 ひとたび親やパートナーが倒れると、本人のためにしなければいけない手続きや、本人に代わってしなければならない手続きが一気に押し寄せてきます。入院の手続き、保険金の請求、医療費の支払いはもちろんのこと、本人の友人への連絡や、本人が使わなくなった部屋の管理、場合によっては携帯電話や公共料金の解約などをしなければならないこともあります。どの手続きもしっかりやっておかないと、余分なお金を払うことになるなど、不利益が生じることもあります。

 ただでさえ家族が倒れてしまって動揺しているのに、そこにさらにさまざまな手続きをしなければならないなんて……と途方に暮れてしまうかもしれません。確かに、次から次へと手続きはしなければいけませんが、本人に書類の場所やお金について確認しながら、順番に落ち着いて片付けていけば、必要以上に慌てたり、神経質になったりする必要はありません。しかし、本人の意識がなかったり、認知症が進んでしまっていて、銀行口座の番号や保険の書類の場所を聞き出せない、ということもあるかもしれません。その場合でも、手続きを進める方法や助けになる制度は必ずあります。

 本書では、親やパートナーが倒れてからの本人のお金の管理、身の回りの手続き、いざという時のための相続税対策や遺言書の書き方を紹介しています。特に、身の回りの手続きについては、本人の判断能力がある時とない時に分けて紹介していきます。書き込み欄も設けました。ぜひ、活用してください。

 この本が、親やパートナーが倒れて困ってしまった時の一助になれば幸いです。

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