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博多一風堂店主が実践した「7つの習慣」~自分を変えなければ、未来は変わらない



2016年06月24日 公開

河原成美(株式会社力の源カンパニーファウンダー)

 

自分だけでは何もできない

 どのジャンルの仕事でも同じですが、仕事は自分ひとりでは成り立ちません。何かを生みだしていくには周りの力が必要です。うまくサポートしあえば、個々の能力が「足し算」どころか、ときには「掛け算」となって想像を超える結果につながります。

 私が飲食の現場で経験したことでいえば、言葉を発しなくても、アイコンタクトだけで仕事がうまくまわるチームができたときには売上が普段の3倍になることもありました。

 しかし、みなさんもご存じのとおり、人間関係はそう簡単にはうまくいきません。自分にとって不自由なこと、周りにとって不自由なこと、たくさんの衝突も生まれてくるものです。

 そのようななか、私自身が直面したのは、若いスタッフが「自分の思いどおりに動かない」ことでした。

 一人前に育てたいという気持ちに嘘はありません。とはいえ、店は慈善事業ではない。

 どこまでいっても商売です。

 「もっとお客さまを呼びたい」「もっと売上を増やしたい」「もっと効率よくしたい」。

 経営者ならばこの視点は欠かせません。その思いを実現するために、スタッフにアドバイスをするのですが、何度言っても教えたようには動いてくれない。

 アドバイスはやがて注意になり、怒りとなる。そして最後には「できないヤツ」だと心のなかで烙印を押す。そうなると当然、相手もそれを察知するので「辞めます」と店を離れていきます。できそうな新しいスタッフを採用しても、そのうち「思いどおりに動かない」面ばかりが見えてくる。

 はたしてこのループから生まれたものは何でしょうか。

 そう、「苦しみ」です。

 

偏ったパラダイムを正す

 実は私たちの人生は「思いどおりにならない」ことの連続です。

 一流大学に入りたい、一流企業に入りたいと思っても、すんなりうまくいくとは限りません。仮にそれが実現できたとしても、望みどおりの学部で望みどおりの勉強をして、望みどおりの会社に入り、希望の部署ですばらしい上司と仕事ができるでしょうか。

 何も不満を覚えることなく、自分が望むとおりの人生を歩むのはほぼ不可能でしょう。

 つまり、人生はそもそも「思いどおりにならない」。このことをしっかりと受け入れるのが、よりよい人生を過ごすうえで最も大切なことです。もし気がつかなければ、若かりし頃の私のように「苦しみ」だけがつきまとうことになってしまいます。

 話を戻しましょう。

 私は「スタッフが思いどおりに動かない」ことに本当に苦しんでいました。自分だけではどうすることもできず、信頼する先輩に相談したところ、「お前が変わればいいだけじゃないか」とひと言だけアドバイスをもらいました。

 なんでそのことに気がつかなかったのか、自分でもびっくりするほどでした。と同時に、自分が恥ずかしくなりました。スタッフ一人ひとりのことを見ているようでまったく見ていなかったのです。

 さらに私は「思いどおりに動かない」ことを他人のせい、スタッフのせいにしていました。そういった状況を自らつくりだし、「辞めていく」という現実をただ受け入れているだけでした。彼らと環境に「依存」していただけで、本当の意味での「自立」ができていなかったのです。当時の私は、自ら歩み寄り、自らを変えていくことを怠っていました。

 そこで私は、スタッフ一人ひとりとしっかりと話すことから始めました。そうするうちに、あるひとつの現実が見えてきました。そのキーワードとなるものが、まさに「7つの習慣」にも登場する「パラダイム」です。

 パラダイムとは簡単にいうと「物事の見方」や「認識の仕方」を意味します。たとえば目の前に「水が半分入ったコップ」があるとしましょう。それを見てある人は「半分しかない」と言い、またある人は「まだ半分も残っている」と言います。

 人はそれぞれの「物事の見方」や「認識の仕方」=「パラダイム」を持っているからです。スタッフ一人ひとりも違う「パラダイム」=「ものさし」を持っています。にもかかわらず、私は自分ひとりの「ものさし」だけで、多くのことを判断していた事実に気づいたのです。

 「もっと周りの意見を聞こう」「もっと周りを観察しよう」……そう意識をシフトすることで偏ったものの見方を防ぎ、自分のパラダイムを修正していくことでチームワークを円滑にする新たな原理原則が見え始めました。



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