1. PHPオンライン
  2. 仕事
  3. バイトテロ「起こさない人」だけを採用するシンプルな方法

仕事

バイトテロ「起こさない人」だけを採用するシンプルな方法

平賀充記(ひらがあつのり:ツナグ働き方研究所所長)

2019年03月15日 公開 2022年08月16日 更新

やむを得ず辞めた元スタッフも大事な人材

次に提案したいのが、「アルムナイ制度」です。この「アルムナイ(alumni)制度」とは、退職者と企業がつながりを持つという制度です。

引っ越しや出産など、やむを得ない事情で退職するスタッフは、もしも今後再び状況が変われば、職場に復帰できることもあるかもしれません。そんな退職者に対して、「もしも状況が変わったらいつでも復帰をしていいよ」と門戸を開いておくことが「アルムナイ制度」なのです。

これまで問題を起こしたことがなく、すぐに即戦力になる優秀な元スタッフが復帰してくれるというのは、お店にとってもありがたいことですよね。

退職者と個人的にSNSなどでつながっていて、辞めた後も飲みに行ったり遊んだりする、これもひとつのアルムナイです。こういった「私」のアルムナイだけでなく、会社や職場として「公」のアルムナイに制度化することが重要です。

まずは、退職者にアルムナイ制度があることをしっかりと告知しましょう。これで「私はまた戻ってくることができるんだ」ということを退職者が認識できます。そして、本人の許可を得たうえで、定期的にメールやDMなどで情報発信する旨を伝えましょう。

メールは月1回でもかまいません。職場の状況や現スタッフの声などを届け、そのうえで、可能であれば相互にコミュニケーションをとれるようにしておきましょう。こうすることで、退職者側からも気軽に復帰の意思を伝えることができます。

アルムナイと言うカムバックマッチングは、雇う側にとっても働く側にとってもハッピーな制度です。活用しない手はありません。

次のページ
定期的な1対1ミーティングを大切に

関連記事

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×