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50代で始めた東京・京都の二拠点生活 新幹線を降りて気づいた「懸念していた失敗」とは?

しょ~こ

2026年01月15日 公開

50代で始めた東京・京都の二拠点生活 新幹線を降りて気づいた「懸念していた失敗」とは?

コロナ禍をきっかけに、自宅の片付けの様子をInstagramで発信したところ、フォロワーが急増したというしょ~こさん。53歳からインフルエンサーとして活動を始め、京都と東京の二拠点生活も実現しました。

著書『50代、「心地いい暮らし」は自分でさがす』では、かつて「子どもがいるから」「お金がないから」と言い訳をして、やってみたいことから距離を置いていた過去を明かしています。本稿では、憧れだった二拠点生活で実際に直面した"大変だったこと"を振り返っていただきます。(写真:6151)

※本稿は、しょ~こ著『50代、「心地いい暮らし」は自分でさがす』(PHP研究所)を一部抜粋・編集したものです。

 

二拠点生活、コレが大変!

勢いだけで始めた二拠点生活ですが、想像するのと実際にやってみるのとではぜんぜん違いました。

最初は何もかもが新鮮で、いいところばかりが目につきました。部屋を借りることから始め、近所の景色や街に徐々になじんでいく感覚。都会暮らしと地方暮らしのグラデーション。半月東京で過ごして、故郷の京都に帰ればまた、ホッとできる。都会の刺激と地元の落ち着きのおいしいとこ取りです。

でもやはり大変なこともあるわけで。

当初、過ごし方としては月に半々ぐらいにしようと考えていました。

前半は京都、後半は東京。それに合わせて美容院(大阪)やネイル(東京)の予約を入れたり、友だちと会う(京都)、打ち合わせをする(東京)などの予定を入れたりして動いていました。ところが、だんだんスケジュール通りにはいかないイレギュラーな用事も増えてきて、毎週のように行き来するような月もでてきたのです。

移動は苦じゃないのでストレスはないのですが(むしろ動き回っているほうがストレス解消になるタイプ)、困るのは宅配便の受け取りです。

ネットで注文したものを、いつどこで受け取れるか。到着日を確認して綿密に計画を練らないと、2週間受け取れなくて、結局、購入先へ戻されてしまう、なんてこともありました。

一番困ったのが、東京に配達をお願いしたホワイトボードを間違えて京都に送ってしまったとき。仕事で使うから、午前中に受け取ればオッケー。なのに、待機していても届きません。電話がかかってきて「お荷物玄関前に置いても大丈夫ですか?」と言われ、玄関ドアを開けても誰もいなかったときは冷や汗が止まりませんでした(どうしても必要だったので、タクシーを飛ばして近隣のお店で買えて、ギリギリセーフ!)。

先日は、「いつかやらかすかも......」と懸念していたことを、ついにやってしまいました。そう、京都の部屋の鍵を東京に忘れてしまったのです!気づいたのが京都駅で新幹線を降りたとき(なんでそのタイミング)。カギ屋さんを呼んでみたものの、6万円かかるとのこと。

ええ、断ってすぐさま東京にとんぼ返りして、また戻りましたとも。やれやれです。

 

「いつか住めたらいいなぁ」から始まる

しょ~こ
悩みに悩んだレイアウト、今はこの形に。折り畳みテーブルで朝ごはんを食べることも。

小学生のころ、私の行動範囲は家から最寄り駅までの徒歩30分圏内でした。今から思えば小さな小さな"私の世界"。ある日、祖母と出かけるのにバス停に行ったとき、時刻表の読み方を教えてもらいました。「そうか!これに乗ればもっと遠くへ行けるんだ!」

と一気に視野が広がったことを今でも思い出します。今思えば、移動で得られる自由や可能性を感じた最初の瞬間だったのかもしれません。

高校から電車通学をし、働き出してからは関西近郊以外にも遊びに行くように。雑誌のライターになってからは全国へ取材に赴くことが日常となり、私の行動範囲は一気に日本中へと広がりました。新人のころは新幹線の乗り方もわからなかったし、飛行機も怖くてガチガチに固まっていました。

だけど「慣れ」ってすごいものです。いつしか新幹線は私の足になり、飛行機もリラックスして乗っていられるようになりました。

さまざまな都道府県に行くことで、各地の特徴がわかりました。気候やおいしい食べ物、自然の豊かさなどを感じ「日本って広いなぁ」と実感しました。移動のとき、車窓から見える家々を眺めながら「ここに住んだらどんな気持ちになるんだろう?」と想像するのが楽しくて、妄想しがちでした。

中でも一番ワクワクしたのが東京です。

幼いころから本や雑誌が好きだった私にとって、東京といえば出版社のある憧れの街です。小説に登場した都会のリアルな姿はいつ訪れても刺激的で飽きません。「いつか住めたらいいなぁ」とぼんやり思っていたことが、20年の時を経て実現することになろうとは、自分でも驚きです。

だけど思うのです。「いつか住めたらいいなぁ」と想像すること自体が、すでに実現に向かっているプロセスだと。

最初は仕事で訪れていた東京だったけれど、ライブやアートの展示など何かしら口実をつけて、あるいは用事がなくても訪れるようになりました。そうこうするうちに東京に家を借りるのが現実となり、京都との二拠点生活を始めたことは、私の人生をぐんと広げてくれました。

旅することが、人生の選択肢を広げることになる。

私はそう思っています。もちろん海外でも同じ。最初は行くことすら怖かった外国の街も、慣れてくれば"住む"あるいは"拠点にする"ことだって可能なのです。一度も行ったことがないと想像すらできないけど、訪れれば訪れるほど、それは現実に近づきます。雑誌の1ページで目にした風景や、映画のワンシーンに登場した街角だって、実際に訪れて自分の目で見ることもできるし、(さまざまなハードルはあるにせよ)居住地としての可能性だってあるんです。

最初から「外国?私には遠い世界の話でしょ」と思い込んでいる限り、可能性は閉じられてしまいます。

まずは自分の足で旅して、自分の目で見る。それが思いがけない人生の変化のきっかけになるかもしれない。そんなことを想像すると、50代の私でもまだまだ経験できることがあるな!とうれしくなっちゃいます。

プロフィール

しょ~こ

インフルエンサー

1967年京都生まれの京都育ち。高校を卒業しOLを経て結婚。専業主婦からヤクルトの販売、広告代理店勤務を経てフリーライターとなり、主にインテリア雑誌で活動する。40歳でシングルに。コロナ禍を機に京都の自宅の片づけを断行し、Instagramで発信したところフォロワーが急増(22.9万人、2025年10月現在)。53歳からInstagram のインフルエンサーとして活動中。著書に『不要なものを手放して、50代からは身軽に暮らす 自分、おかえり!』(主婦の友社)、『55歳、小さなひとり暮らし〜ワクワク、身軽に、気の向く方へ』(大和書房)がある。

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