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「戦国武将・真田家の末裔」で「国際金融論の専門家」が大切にする”先祖の教え”

2019年06月03日 公開

真田幸光(真田信之末裔、愛知淑徳大学教授)

真田幸光(真田信之末裔)

<<愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション学部教授、民間企業へのアドバイザー業務、メディア出演、雑誌への寄稿、講演活動など、幅広く活躍している真田幸光氏。

また真田幸光氏は戦国武将・真田家の末裔でもあるため、子どもの頃から “真田家の教え”や“伝統や伝承”を受け継いでおり、そうした教えが、現在の国際金融論の専門家としての仕事にも大きく影響を与えているという。真田幸光氏の物事の見方・考え方についてお話しをうかがった。>>

 

究極の決断につながった「慎重に慎重に慎重に考える」

天下分け目の関ヶ原の合戦、真田家は父・昌幸と弟・信繁、兄・信之でそれぞれ石田方、徳川方に分かれて戦うことになります。結果として、この決断が真田家の存続につながりました。

私の曽祖父幸正は、この真田十万石の末裔にして真田本家にあたります。次男だった祖父の代より分家となり、私自身は真田信之から数えて14代目です。

関ヶ原の合戦に限らず、戦国時代を生き抜くということは、こうした究極の決断の連続でした。そうした際に、家を守り、家系をつなげるために何が大切か。真田家では、こうした教えを口伝で受け継いでおり、私も子どもの頃から、厳しく教えられ、育てられてきました。

その中の一つ「慎重に慎重に慎重に考えていく」は、私の仕事である経済や国際情勢の分析をする際の指針になっています。

この教えは、現状認識の大切を説いているのだと、私は解釈しています。

真田昌幸は現状認識に際して、「情報収集」と「その情報をもとにした分析」を大切にしていました。そのために全国に山伏たちを派遣し、その情報網によって各地の武将の動向を探っていたといいます。

一方で、現代はというと、IOT化が進み、人を派遣したりしなくても、情報を集めることが容易になりました。若い人のほうが、私よりも、さまざまな情報に触れることを得意とされているように感じます。

ですが、現状分析においては、ただ情報をたくさん入れればいいというわけではありません。「慎重に慎重に慎重に考えていく」この実践として、私は物事を見るときは、鳥瞰図的、複眼的ということを大切にしています。

これは、この情報とあの情報は関係があるのではないか、この出来事は誰にメリットがあるのか、というように、一歩踏み込んで情報を読み込んで仮説を立てるということです。

これによって、ある二つの情報がつながれば点と点が線になりますし、その線がさらに面になっていく可能性があります。そうやって情報をつなげていくことで、自分の頭の中で立体化し、現状認識をする、これが鳥瞰図的、複眼的に物事を見るということです。

そのようにして、仮説を立て、それを検証する、自分が立てた仮説が当っているのか、外れているのかこういうことを一つひとつ丁寧にやっていく、私は物事を見るときにこれを大切にしています。

私の朝の習慣の一つが、いろいろな国のニュースを10分位ずつ流し聞きすることです。

そして、日本のマスコミが取り上げていないことが海外のニュースで取り上げられていたりしたときに、なぜそこに関心があるのだろう、と考えるようにしています。

これを続けると、情報を得たときに、情報を吸い込むだけでなく、情報を吸い込みながら、なぜこんなことに関心があるのか、なぜこのような行動にでるのか、自分で一問一答しながら、複眼的、多角的に物事を見られるようになるからです。

今は、多くの人が、仮説を立てるよりも、知識を入れることへの意識を向けている気がします。入れるほうばかりではパンクしてしまうので、それよりも「なぜ?」と考えることが大切です。

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