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ケニアの子が全員「習近平」を知っている? 現地で見た中国企業の攻勢と日本企業の奮闘

2018年10月11日 公開

真田幸光(愛知淑徳大教授)

真田幸光(愛知淑徳大教授)

<<「グローバルなビジネス展開を」。業界、企業を問わず、世界中の様々な地域、国で自社の商品やサービス展開の可能性を模索する動きは、より激しさを増し、その多くが展開先を模索している。

国内外金融機関でのキャリアからグローバルビジネスに精通し、世界各国に独自の情報ネットワークを持つ真田幸光氏(愛知淑徳大教授)。2018年10月に開設したオンラインサロンが人気を博す同氏が、サロン内でアフリカ・ケニアへ赴いてその目で見た中国企業の攻勢の様子と日本企業進出の可能性について言及した。

実際に体感した情報を伝えることがポリシーとする真田教授が、ケニアの現地での中国企業の展開や日本企業の動向を語った一節を紹介する>>

※本記事は真田幸光オンラインサロン「経済新聞が伝えない世界情勢の深相~真田が現代の戦国絵図を読む~」内で公開された内容より一部を抜粋・編集したものです。

 

中国は「一帯一路」路線から「アフリカ進出」へシフトした?

世界経済がその動向を注視する、中国の「一帯一路」。メディアも多く報道しご存知の方も多いと思いますが、中国の習近平国家主席が提唱する経済圏構想です。アジアから中東、トルコ、バルカン半島、スロバキア、チェコ、ドイツ、フランスを抜け、イギリスまでを結びます。

しかし、ここにきて、ハンガリーを除いたEU諸国が消極的な姿勢を示し始めました。理由として考えられるのは、中国の存在感が大きくなりすぎ、各国へ脅威を与え始めたからではないかと。

中国がアフリカ進出のスピードを加速させている理由はここにありそうです。

一帯一路を通じた欧州との連携から、ダイナミックに方向性を変え、このタイミングでアフリカ進出へ舵をきっている印象です。例えば、習近平主席が自らアフリカ入りし、経済協力会議を開催しており、したたかな動きを見せています。

そのアフリカのなかでも、特にケニアにおいて中国企業の存在感は大きくなっていますが、その象徴的な事例として、ケニアの道路整備の状況を一つご紹介いたします。

先日、私はケニアを訪問しました。観光地としても人気のマサイマラの国立公園に行く機会がありました。ケニアに到着以降、特に道路整備事業を行っている現場で、中国企業の名前を数多く見ました。相当な存在感を示しています。

結果、ケニアの中央幹線道路は、そのほとんどの整備が進んでおります。一方で、支線道路の状況が気になるところでしたので、私は道すがら舗装道路の状態を観察しておりました。地面の固め方が弱く、その上のアスファルトも約2cm程度ととても薄い。

当地を一緒に訪れていた方の中に国土交通省(旧建設省)OBがいらっしゃいました。まさに専門家です。その方曰く「3年程度しか、もたないのではないか」とのことでした。

新しく整備されたばかりのはずの道路も穴だらけで、我々が乗った車の運転手さんも一生懸命、穴を避けるように運転していました。

中国が開発の難しい新興国へ進出する際には、最初に入るのは私営企業ではなく、中国人民解放軍の公営部隊が一斉に入っていくのです。難しい土地を一斉に整備してしまい、その後に民間のグローバル企業が進出するという順番です。

支線の道路は中国の民間企業が担当していると思われますが、少なくともそのマサイマラに続く道は、工事の品質に疑問符がつくものでした。

国立公園の入場料もケニアと中国が分配している?  >


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