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ついやってしまうダメ習慣を今すぐスッパリ「やめる技術」

古川武士(習慣化コンサルタント)

2020年01月15日 公開 2023年08月17日 更新

【スマホ・ネットの見過ぎをやめる】

目標:スマホ操作を1日30分に抑える

目安:1カ月

SNSの投稿やニュースをダラダラ見続けるのをやめる場合、「1日2時間までにする」「23時以降はやらない」というように、「時間やタイミングを制限する」のは一つの手ですが、それだけだとあっさり破ってしまいがちです。

センターピンとなるのは、「やりにくい環境を作ること」です。例えば、「アプリをアンインストールする」。あるいは、「SNSを毎回ログアウトする」のも良いでしょう。すると、いちいちログインするのが面倒くさくなり、それだけでも大幅に見る時間を減らせます。まずはそれに集中しましょう。

加えて、「熱中できるスイッチング行動」を見つけられると、より見る時間を減らせます。スイッチング行動とは、その代わりになる行動のことを指します。運動や読書などなんでも構いませんが、「SNSやニュースをダラダラ見ることよりもやりたいと思えること」というのが鍵です。何が自分にとって熱中できるのか、色々と試してみましょう。

 

【先延ばしをやめる】

目標:重要な仕事を締め切りの3日前に終える

目安:1カ月

提出が必要な書類を溜めてしまう。苦手でついつい後回しにしていた仕事を締め切りギリギリで始める。

このように、仕事を先延ばしにしていると、焦って締め切り直前に取りかかることで仕事の質が落ちてしまったり、最悪の場合、期限を過ぎてまったりします。

この先延ばしをやめるためのセンターピンとなるのは、「ベイビーステップで行動すること」です。例えば、入ってきた仕事に対して、「5分だけ手をつけてみる」といった時間の限定。また、「企画書のタイトルだけ書いてみる」といった難易度の低いことに集中するのも有効です。

我々が先延ばしをしてしまう原因は、遠すぎる完成イメージとそこまでのプロセスを想像し、作業を逆算しているから。その結果、「面倒くさい」「気が重い」という感情が生まれ、それを避けるために先延ばしが発生してしまうのです。

そこで、行動する前に設定する結果を簡単なものにすれば、その「気持ちの重さ」を感じなくて済みます。しかも一度手をつけてしまえば、少しずつ調子が出てくるので、続けやすくなります。

 

【ムダ遣いをやめる】

目標:月の衝動買いを1万円以下に抑える

目安:1カ月

趣味で使用する道具やファッションの最新シリーズが発売されていることを見つけて、予定になかったのに購入してしまう。

仕事帰りに寄ったコンビニで、毎日のようにスイーツやお菓子を買ってしまい費用が積み重なる。

このような衝動買いをやめるためのセンターピンとなるのは、「使える予算を事前に決めること」です。例えば、必要品を買う財布と衝動買い用の財布を分けて作っておくと良いでしょう。

衝動買い用の財布には、ひと月に抑えたい目標金額のお金のみを入れておきます。

あえて、専用の財布を用意して、リミットを設けることで、節約がはかどるのです。財布を分けておけば、面倒なお金の管理をしなくて済むのも便利です。

最近は、ネットやコンビニなど、すぐにモノを購入できる環境が整いすぎ、誘惑も多くなりました。先々に後悔するお金の使い方をセーブして、少しでも本来目指す目標のためにお金を使ってください。

『THE21』2019年12月号より

著者紹介

古川武士(ふるかわ・たけし)

習慣化コンサルタント

関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。数多くのビジネスパーソン育成・コンサルティングの経験を経て、日本で唯一の「習慣化」をテーマにしたコンサルティング会社を設立。独自の理論をもとに、個人・企業に向けて習慣化講座や行動定着支援を行なう。『力の抜きどころ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか著書多数。

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