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なぜ企業の「生産性」は上がらないのか…“生産性=効率化” という誤った認識

HRインスティテュート

2020年12月21日 公開 2023年01月05日 更新

HRインスティテュート

近年話題の「オンラインシフト」における生産性向上

ここまでは、全般的な生産性向上についてお伝えしましたが、近年特に顕著となっているオンライン上での勤務(特に場所は問わず、インターネットに繋がる環境下で、PCなどの機器を利用して勤務する働き方を指します)についても触れておきたいと思います。

オフィスを持たない企業が日本でも徐々に増えてきていますが、働き方改革や新型コロナウィルス(COVID-19)感染症の流行の影響もあり、「テレワーク」を初めて導入した企業もあるかと思います。

初めての試みですので、ネガティブな側面の話も出るかもしれませんが、実は、テレワークの方が仕事に集中できるという声もよく聞きます。雑音が減り、周囲の会話を意識する必要もないため、業務に没入できるようです。

ただし、一日を通したセルフマネジメントの重要性は当然増しますし、コミュニケーション減少によるチーム力の低下は避けたいところです。

生産性を意識した仕事の進め方としては、チャットツールなどを通して気軽に会話ができるバーチャルオフィス的存在をつくっておき、その上で業務進捗を共通のフォームやシステムに入力し共有化を図るようにすると、リモート勤務導入前よりも仕事の進みが早くなるといったことも珍しいことではありません。

職場が、オフィスからインターネット上に変化するということは、自然とできていた「互いに認識を重ね合わせるためのコミュニケーション」をどうしても減らしてしまいます。一人で集中して業務をする時間と、メンバーと話し合って情報共有するタイミングとに分けて仕事を進めることで、結果的に効率アップを図るチャンスにもなるので、人事担当者としては自社のメンバーが快適に勤務に集中できる環境をつくることが大事です。

 

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