松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2021年01月28日 公開
会社のオフィスで一日の大半を過ごし、朝早くと夜にはすし詰めの満員電車に揺られ、ようやく戻ってきた狭い我が家でわずかなプライベート時間を過ごす。そんな生活は多くの人にとって当然のことだったのではないだろうか。
しかし、コロナウイルス感染症の蔓延に伴い企業のリモートワーク化が進み、自宅勤務を推奨する企業も増えてきた。
「今よりもう少し静かな郊外に引っ越して仕事をしながら自由な時間を増やしたい」「田舎に戻ってもっと自分らしい生活ができないか」。そんな思いに駆られ、現実的に検討し始めた人も増えてきたのではないだろうか。
しかし、気になるのは実際に郊外や田舎で暮らした時の人間関係。都会の煩わしさがなくなるのはいいが田舎の煩わしさはどう乗り越えればいいのだろうか。
本取材では2017年に都会でのサラリーマン生活を辞め、鹿児島でネットビジネスで独立し「田舎でのんびり暮らしながら稼ぐ」生活を一足先に叶えた森田洋生氏に話を聞いた。〈取材・文:遠山怜〉
妻の実家で一緒に暮らすために鹿児島に移住することになった当初は、都会との暮らしの差異があるかも知れないと思っていたが、鹿児島市は県庁所在地ということもあってか、都心で暮らしていた時と人間関係や人付き合いに大きな差がないというのが最初の驚きでした。
移住して3年になる現在でも、地域コミュニティや自治体にも積極的に参加しなくても済んでいます。
拍子抜けしてしまったところもあるが、田舎でそのような気軽な付き合いが可能になっているのは、(1)田舎の中でも場所を選ぶこと(2)情報収拾の場を持つこと(3)地方での振る舞い方を考えること(4)複数コミュニティを持つこと、この4つが自然と出来ていたからでしょう。ここが「田舎で自由自適」を叶えるポイントだと個人的に考えています。
そもそも田舎に住む際には、田舎のどこに住むのかも重要です。田舎と一口に言っても、地域コミュニティの濃さは住む場所によって異なります。
私の場合は妻の実家に暮らしているので、自分で鹿児島のどの場所に住もうと選択した訳ではないのですが、もし選択する余地があるのであれば、地方の中でも田舎すぎない、なるべくターミナル駅に近い場所を選ぶといいと思います。
交通の利便性が良いところは人の交流量も多いので、地域の結束力がさほど強くないことが多いようです。周囲の人から頼まれごとをされたり、行事に手が足りないからと動員がかかったりする「田舎によくある協力依頼」も、周辺に人の少ない地域では行われているようですが、主要駅近くのエリアであればほとんどそうした行為はありません。
また、鹿児島はそうでもないのですが、田舎の中でも都会からの移住者が多い地域もあったりしますので、なるべくその近くを狙うといいでしょう。
やはり移住者が多いところは移住者が住みやすいですし、地元の人が住んでいても、新しい人たちが常に循環しているおかげで結束力は緩いことが多いようです。田舎の中の都会、田舎と都会の中間のような場所という意味で、こうした地域が「トカイナカ」と呼ばれて注目を集めています。
地域コミュニティに深く入り混まずに地域の情報収拾するには、どうしたらいいのでしょうか。地元の人とは積極的に繋がるとなるとなかなか骨が折れますが、地域の情報が何も入ってこないのも不安になります。
私のオススメはプールとジムです。地域の市営のプールやジムに顔を出すようにしてみてください。意外と情報源として馬鹿になりません。
その地域の常連の人たちが利用していますから、そこは地域の噂話の宝庫です。誰が何をしているか、コミュニティに深く入り込まなくても、利用客が話のネタとしてすぐに教えてくれます。
また、そうした場所に顔を出しておくことで、地域に付かず離れずのまま顔見知りが自然と増えるので、人見知りだったり深くコミュニティには立ち入りたくないけれど顔は繋いでおきたい人にはピッタリです。
特に同じ時間帯に利用するようにしておくと、向こうから「いつもこの時間帯に来るけど何をしている人?この辺りに住んでるの?」と話かけられることが多いものですので、身構えずに行ってみましょう。
余談ですが、地域の集まりやイベントごとは田舎の場合はお酒が必須なので、アルコールに弱いと夜の会合だとしんどいことが多いものです。
また、地方の場合は製造業・飲食・公務員の職に就いている人が多いため、その職種と異なる事業をしていると、向こうもこちらに関心を持ちづらいので、薄く浅く繋がれる昼の時間帯で情報収拾できる場所を持っておくことをオススメします。
『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
江戸に鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。この長屋が舞台の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズが時代小説ファン、猫好きの心をもわしづかみにしている。著者の田牧さんに物語誕生秘話を語っていただいた。
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第17回は滋賀県! 執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
創業経営者にはいくつかの曲がり角があるといわれます。そんなときに経営者がとるべき対処法とは?
映画『罪の声』が今年10月30日(金)より公開される。物語の舞台は1984年の日本、劇場型犯罪が列島を震撼させていた。本作で主人公の新聞記者・阿久津を演じた小栗旬さんに、コロナ禍で感じたマスメディアの在り方や役者としての矜持について聞いた。
『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
江戸に鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。この長屋が舞台の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズが時代小説ファン、猫好きの心をもわしづかみにしている。著者の田牧さんに物語誕生秘話を語っていただいた。
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第17回は滋賀県! 執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
創業経営者にはいくつかの曲がり角があるといわれます。そんなときに経営者がとるべき対処法とは?
映画『罪の声』が今年10月30日(金)より公開される。物語の舞台は1984年の日本、劇場型犯罪が列島を震撼させていた。本作で主人公の新聞記者・阿久津を演じた小栗旬さんに、コロナ禍で感じたマスメディアの在り方や役者としての矜持について聞いた。